ポストコロナのビジネス&カルチャーマガジン「tattva」が創刊2号を発売

ブートレグ(BOOTLEG)は特集テーマを「にほんてき、ってなんだ?いとなみ、たのしみ、アイデンティティ」として「tattva」創刊2号を2021年7月12日(月)に発売する。海外からも多くの影響を受けている私たちの中になんとなくある「らしさ」とは。長い時間をかけて構築された美意識から、いま海外輸出するのに旬な文化産業まで、世界中から日本にとても視線が集まる2021年の夏に向き合う特集だ。情報パンデミックとの付き合い方と題していま大きな話題を呼んでいる『三体』著者の劉慈欣のインタビューや、思想家・経済学者のジャック・アタリのインタビュー、さらにはコムアイのインタビュー、豪華連載陣など、多様で特別な識者が登場する。

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『tattva』創刊2号

注目記事ピックアップ

劉慈欣 インタビュー:「SF的視点からみた情報社会と インフォデミックの未来」

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行するなか、深刻な課題としてクローズアップされたのがインフォデミックだ。動画アプリによる科学知識の普及など、新たなテクノロジーを活用した対策も試みられているが、今後このトレンドはどのように発展するのか。技術はインフォデミックを抑止できるのか? この問題について、世界的なSF作家として活躍する劉慈欣に話を聞く。人類の危機と混乱について、SF作家たちは想像力を駆使して、予見的な作品をいくつも生み出してきた。また、劉が生まれ暮らす中国は新型コロナウイルスの流行に対して、IT (情報技術) を活用した先駆的な対策をとったと評価されている。中国に暮らすSF作家の目に、情報社会とインフォデミックの未来はどのようにみえているのだろうか。

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『tattva』創刊2号 記事ページ

ジャック・アタリ インタビュー「メディアの歴史から近未来を語る」

情報のグローバル化の急速な進行とともに、情報量は激増した。情報化社会では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のような未知の疫病が流行すると、誤情報やフェイクニュースが急拡散するおそれがある。インタビューではメディアに関する著書『Histoires des médias』(プレジデント社から『メディアの歴史』として8月末刊行予定)をフランスで今年1月に上梓したジャック・アタリがメディアの本質について語る。国民の「情報リテラシー」の向上に焦点をあて、Q&A方式でメディアへの理解を深めていく。

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コムアイ インタビュー「ガラパゴス日本へのリスペクトとアイロニー」

世界地図の極東に位置する日本は、島国であることも起因して海外との接点が少ない時期を長く過ごし、独特の国民性と市場ニーズが形成されていった。現代でも製品やサービス、またメンタリティにおいて頻繁に、良くも悪くも「ガラパゴスである」と喩えられる。この日本に対するリスペクトとアイロニーの両方を込めてミニアルバム『ガラパゴス』を2018年にリリースしたのが、音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」。そのボーカルであり、モデルや役者など、様々な領域で才能を発揮しているコムアイは、新型コロナウイルスが流行する以前は海外へ積極的に足を運び、ときに居住もしつつ、現地の文化を身に浴びていたという。そして内と外の両方から日本を考察することで見えてきたものがあったという。ガラパゴス化した日本に対して、コムアイが考えていることとは。

牧貴洋 SIGNING Covid-19 Social Impact Report「ポストコロナのNew Market Design論 vol.2」

ビジネスデザインカンパニーSIGNINGが、新型コロナウイルスによる生活者の暮らしと意識の変化と、未来にむけた社会アップデートの兆しを考察した「Covid-19 Social Impact Report」。第4弾では、ジェンダーや働き方、プライバシー、ライフスタイルな どに関する99の価値観への賛同率から、それぞれの普及状況の調査が行なわれた。その調査結果の分析から浮かび上がってきた日本の社会意識の現在地と、新たなビジネスへの示唆となる注目の価値観とは。レポート作成者でマーケターの牧貴洋が解説する。

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海外では、、と、ついつい遠く離れた地の事例を見つけては、どう日本でそれを適応させるかを考える、海外で成功したケースを参考にするビジネスパーソンは多いでしょう。ここで必要になるのが、「日本的にどうするか」ですが、そのままではなかなかうまくいかないことが多いのです。そして「日本では〜」なんて言葉を使いながらも、自らが暮らす生活圏に対して文化的、経済的に意識して向き合うことが希薄だったり、なんとなく口にしているだけで説明はできなかったりします。世界がより多元化していくであろうこのタイミングで、日本で暮らす立場から、美意識、文化産業、経済システム、言葉をはじめ、日本的とはどのようなことなのか見つめます。
タットヴァ編集長 花井優太

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tattva(タットヴァ)

人々の生活や価値観が多様に存在するなかで、どのように社会と関係を築いていけばいいのか、いますぐには答えが出せないことに対峙するため、ビジネス、アート、テクノロジー、ポップカルチャーなど様々な切り口から多様な視点を100ページ以上のボリュームある特集と60ページ以上の連載で構成される季刊誌。創刊号は銀座蔦屋書店にて雑誌売り場ランキング1位、二子玉川蔦屋家電のワークスタイル本ランキング1位など、数多くの書店で大きな反響を巻き起こした。

「tattva(タットヴァ)」創刊2号概要

発売日2021年7月12日(月)
定価2,200円(本体2,000円)
販売7月上旬より全国書店、およびブートレグサイトにて購入可能