8名のフォトグラファーが“太陽”をテーマに撮りおろした作品を展示
ヴーヴ・クリコとマグナム・フォトによる写真展「Emotions of the Sun」がミラノ・デザイン・ウィーク期間中の4月15日(月)から4月21日(日)までミラノ市内のガーデン・セナート・ミラノで開催中。太陽をブランドの象徴としているヴーヴ・クリコはこれまで太陽をモチーフに数々のアートプロジェクトを展開してきた。今回パートナーシップを組んだマグナム・フォトは、20世紀を代表する世界的な写真家 ロバート・キャパやアンリ・カルティエ=ブレッソンらが創設し、現代を代表する写真家たちが約50名が所属する写真家集団。本展では写真史家のポリーヌ・ヴェルマールがキュレーションを手がけ、8名の写真家がヴーヴ・クリコのために、“太陽”をテーマに制作した作品が展示されている。
それぞれが“太陽”から得たインスピレーションを自由な発想で解釈、表現にふさわしいロケーションを選び、同時期に制作を行った。撮影場所は5大陸にわたり、各人の手法とテクニックにより、フォトグラファーがそれぞれの感性で太陽を捉えた作品40点が完成した。
参加フォトグラファーと作品例
スティーブ・マッカリー / Steve McCurry
1950年アメリカ生まれ。世界各地の紛争取材を続け、長く現代写真界の第一線で活躍する。今回の制作のために来日し、富士山を被写体に撮影。
クリスティーナ・デ・ミデル / Cristina de Middel
1975年スペイン生まれ。写真と真実の関係を追求し、マグナム・フォトの現会長も務める。国際写真センターのインフィニティ賞など受賞多数。今回ブラジルで制作。
トレント・パーク / Trent Parke
1971年オーストラリア生まれ。12歳で写真を撮り始め、2007年に同国初のマグナム・フォトの正会員に。同世代で最も革新的な写真家の一人。今回オーストラリアで制作。
アレックス・ウェッブ / Alex Webb
1952年アメリカ生まれ。モノクロで撮影していたがカリブやメキシコでの経験によりカラーに移行。鮮やかな色調が持ち味で今回もメキシコで制作。
ナンナ・ハイトマン / Nanna Heitmann
1994年ロシア生まれ。ドイツ系ロシア人としてモスクワを拠点に活動。人と環境にフォーカスした長期プロジェクトを展開。『ナショナル・ジオグラフィック』や『タイム』などに寄稿。今回スペインで制作。
オリビア・アーサー / Olivia Arthur
1980年英国生まれ。オックスフォード大で数学を修めた後、フォトジャーナリズムを学び、デリーに移住。ジェンダーや人間の身体などをテーマに活動する。今回フランスで制作。
リンドクフレ・ソベクワ / Lindokuhle Sobekwa
1995年南アフリカ生まれ。2022年より正会員となり、2023年にはFNBアートプライズを受賞した初のドキュメンタリー写真家として歴史に名を刻む。今回南アフリカで制作。
ニューシャ・タバコリアン / Newsha Tavakolian
1981年イラン生まれ。女性が直面する課題や紛争など多様なテーマを扱い、映像も手がける。現在、イランとルーマニアを舞台にした長編映画も制作中。今回イランで制作。
「Emotions of the Sun」開催概要
会期 | 2024年4月15日(月)~21日(日) |
会場 | ガーデン セナート ミラノ(ミラノ市内) |
URL | https://tinyurl.com/bdhp7ykw |