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新収蔵作品特別展⽰:パウル・クレー」開催

公益財団法⼈⽯橋財団アーティゾン美術館では、「新収蔵作品特別展⽰:パウル・クレー」を開催中。アーティゾン美術館では、4階展⽰室にて「石橋財団コレクション選」と題し、2,800点余りからなる収蔵品の中から優れた作品を選んで紹介する。その⼀角に「特集コーナー展⽰」を設け、毎回異なるテーマにより収蔵品に新たな光をあてる企画展⽰を⾏なう。2020年は2期に分けて展⽰するが、第1期は6⽉23⽇(⽕)から2020年10⽉25⽇(⽇)まで「新収蔵作品特別展⽰:パウル・クレー」と「印象派の⼥性画家たち」を同時開催する。

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アーティゾン美術館は2019年に、20世紀前半を代表するスイス生まれの画家パウル・クレー(1879~1940)の24点の作品をまとめて収蔵。このコレクションは、個人のコレクターが所蔵していたもの。これら24点はクレーが分離派展や青騎士グループへの参加を通じて頭角を現わし始めた1910年代に始まり、造形教育学校バウハウスで教鞭を執っていた1920年代を経て、晩年にあたる1930年代まで、その画業の大半を網羅した、規模、質ともに国際的にも有数といえるクレー・コレクションとなる。クレーの本領である、多様な技法と素材を駆使した絶えざる造形的実験の軌跡を明らかに示しており、この希有な創造性をそなえた画家とその芸術のさらなる理解を促す、貴重な作品群であるといえる。

本企画では、これら新収蔵の24点に、既収蔵のクレー作品《島》(1932年)を加えた計25点を一堂に展示し、クレー芸術のエッセンスと魅力を楽しめる内容となっている。

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パウル・クレー 《小さな抽象的ー建築的油彩(黄色と青色の球形のある)》 1915年 油彩・厚紙 石橋財団アーティゾン美術館蔵

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パウル・クレー 《ストロベリーハウスの建築工事》1921年 油彩・厚紙 石橋財団アーティゾン美術館蔵

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パウル・クレー 《庭の幻影》 1925年  油彩・厚紙(木枠に貼られた厚紙) 石橋財団アーティゾン美術館蔵

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パウル・クレー 《羊飼い》 1929年 油彩・カンヴァス(合板に貼られたカンヴァス) 石橋財団アーティゾン美術館蔵

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パウル・クレー 《立ち向かう矢》 1933年 水彩、石膏・カンヴァス 石橋財団アーティゾン美術館蔵

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パウル・クレー 《谷間の花》  1938年 水彩・綿布(水彩、板に貼られた綿布) 石橋財団アーティゾン美術館蔵

パウル・クレー 略歴

1879年12月18日、ドイツ人の音楽教師の父とスイス人のオペラ歌手であった母との間に、スイスの首都ベルン近郊の町ミュンヘンブーフゼーに生まれる。1900年にミュンヘン美術アカデミーに入学し、フランツ・フォン・シュトゥックの教室に学ぶ。ミュンヘンを拠点に、分離派展や芸術家グループ「青騎士」の活動に参加し、ヴァシリー・カンディンスキーやフランツ・マルクらと交流する。第一次大戦後は、ヴァイマールの国立造形教育学校バウハウスに招聘され、1921年に正式な教授に就任。造形理論の研究、講義、著述を行ないながら、自らの芸術の革新に努めた。1931年にバウハウスの教職を辞した後は、デュッセルドルフ美術アカデミーの教授に就くも、ナチ党が独裁色を強める中、1933年にドイツを離れてベルンに移住。1935年以降は皮膚硬化症と闘いながら、スイス南部の町ロカルノ= ムラルトの療養所で没する1940年まで、旺盛な創作を続けた。

「新収蔵作品特別展⽰:パウル・クレー」概要

会期2020年6月23日(火)〜10月25日(日)
会場アーティゾン美術館
住所東京都中央区京橋1-7-2 Google Map
展示室アーティゾン美術館 4階展示室 石橋財団コレクション選 特集コーナー展示
時間10:00〜18:00
※毎週金曜日は20:00まで/当⾯の間、中⽌(入館は閉館の30分前まで)
休館日月曜日
※(8⽉10⽇、9⽉21⽇は開館)、8⽉11⽇、9⽉23⽇
観覧料日時指定予約制(6⽉3⽇[⽔]よりウェブ予約開始)
一般ウェブ予約チケット 1,100 円
当日チケット(窓口販売)1,500 円
学生無料(要ウェブ予約)*
※ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケットを販売する。
※中学生以下の方はウェブ予約不要。
※この料金で同時開催の全ての展覧会を閲覧可能。