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アート出版におけるプラットフォームを維持するクラウドファンディング

アジア最大規模のアートブックフェア「TOKYO ART BOOK FAIR」は、コロナ禍でもアート出版におけるプラットフォームを維持するため、2020年11月16日から23日まで東京都現代美術館の建物をインスピレーション源としたバーチャル空間で「VIRTUAL ART BOOK FAIR」を開催する。世界各国からオンライン上に本の作り手たちが集結し、オンライン会議アプリやソーシャルメディア、チャットなどを使って来場者に直接本の魅力を伝える、新たなオンラインイベントのフォーマットが誕生する予定。主な収入源であった出展料および協賛金が減少し、資金難にあるTABFは開発資金を集めるために500万円を目標金額とするクラウドファンディング「VABF KIOSK」を展開中。

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「TOKYO ART BOOK FAIR」は、アート出版文化のさらなる発展の一助となるプラットフォ ームを目指し、東京で年に一度のアートブックフェアを開催するほか、国外においても日本のアートブックを広める様々な活動を行ってきた。「TOKYO ART BOOK FAIR」は主に出展料、協賛金からなる収入によって運営を続けてきたが、「VIRTUAL ART BOOK FAIR」では出展者数、以前より100 組ほど減らし、出展料を引き下げており、また新型コロナウイルス感染症の影響による経済的影響により協賛金の収入が大幅に減少している。他方、バーチャルでのブックフェアを開催するためのウェブ開発費、制作費や人件費などに費用がかかり、フェア運営にかかる支出はこれまでとほぼ変わらない。そこで不足する資金約500万円を補填するためにクラウドファンディング「VABF KIOSK」が立ち上がった。

adf-web-magazine-tokyo-art-book-fair-2020-crowd-funding-1クラウドファンディングプロジェクト「VABF KIOSK」

魅力的なリターンアイテム ファンディングのリターンとして、今年のゲストカントリーであるオランダや「TOKYO ART BOOK FAIR」と縁のあるアーティストやデザイナーによる限定のZINE やトートバッグ、ポスターなどの限定アイテムが用意されている。デザイナーとアーティストがタッグを組む実験的なZINEシリーズでは、祖父江慎(デザイナー)×川島小鳥(写真家)、田中義久(デザイナー)×横田大輔(写真家)、田部井美奈(デザイナー)× annco(イラストレーター)による 3 冊のZINEをはじめとした「VABF KIOSK」でのみ入手できるアイテムを多数用意している。

  • ZINE:横田大輔 x 田中義久、川島小鳥 x 祖父江慎、田部井美奈 x annco
  • ポスター:カレル・マルテンス、ルース・ファン・ビーク
  • トートバック:Experimental Jetset、Noritake
  • Tシャツ:ラファエル・ローゼンダール
  • ステッカー:河井美咲、デイヴィッド・ホーヴィッツ