Y's表参道にてインスタレーション「Y's 1972 - Y's x adidas」が開催
デザイナー山本耀司のブランドY's(ワイズ)の表参道ヒルズにあるY's表参道にて、「Y's PORTRAIT」として撮影された「Y's 1972 - Y's x adidas」と、詩羽、寛一郎、YONCE(Suchmos)を捉えた写真を展示するプロジェクト「Y's 1972」が、2023年3月1日(水)から23日(木)まで開催される。
「Y's 1972」インスタレーションについて
「Y's PORTRAIT」は、Y'sが創設50年を迎えた2022年から2023年に特別に発表されるカプセルコレクションを撮影する、服と人の写真。今回展示されるのは、「Y's 1972」カプセルコレクションに加わった「Y's x adidas」をまとった、アーティスト 詩羽、寛一郎、YONCE(Suchmos)それぞれの肖像。服、写真、伝統的でアイコニックなモチーフが空間に構成され、印象強く私たちと対峙する。役割を担う、演じる、創造物という別名の自分をつくる──本人そのものでありながら、ある種の匿名性を持ち、その存在を全うする。それぞれオリジナルの存在感を放ちながら、Y'sと繋がる、カテゴライズされない唯一のスタイル。詩羽、寛一郎、YONCE(Suchmos) 、三人三様に着る「Y's 1972 – Y's x adidas」がそこに表現されている。
Y's表参道を象徴するネオンサインは「Y's x adidas」にジャックされ、それを起点に、3本の綾が、イメージを経由し、FLIP-DOTSの中に入り込み、地下フロアへ流れていく。
Y's x adidas。Y'sがデザイン構成する、鮮やかなサボテンの花とクラシックなフォルム、カラーリング、伝統的なスポーツウェアブランドのモチーフであるスリーストライプスとトレフォイル──アイコニックでユニーク、クラシックな重みを感じさせるアクティブで現代的なシルエットがそこに現れる。
そのアイデンティティが1972年に創設された「Y's」。一方、1972年から1995年までアディダスのカンパニーロゴとして使用された、古代スポーツで勝者に授けられる「月桂樹の冠」をモチーフにした三つ葉の形の「トレフォイルロゴ」。コレクションに配された、偶然にリンクする2つのシンボルが、日常の服を祝す。
3本の線がまっすぐ伸びるスリーストライプス。その線が一点で繋がるような「Y」の文字。3本の線で構成されるアイデンティティ。Y's、adidas、被写体である3人の3つの線が、この特別なイメージの上にそれぞれ重なる。詩羽、寛一郎、YONCE(Suchmos)。三人三様に着る「Y's 1972 - Y's x adidas」。ここにいる理由。どのような形でも、意志を持ち、しなやかにある。自分が誰なのか、自身を持って表現する、唯一の存在。
日常がかたちづくる、オリジナルの強さ。静かに準備される意思は、創造の発信により、声明に変わる。
Y'sについて
ワイズは、1972年に山本耀司が手掛けた最初のブランドであり、それとともに、山本の服作りへの思想と哲学である。原点は、男性の服を女性が着るというコンセプトのもと時代に流されることのない価値観を持つ、自立した女性たちへの服作り。機能的で品位ある日常着。独自のカテゴリーの中、普遍的な価値観とユニークなパターンメイキングで形づくられるワイズのクリエイション。カッティングとシルエットに拘り、素材の風合いを生かし、着ることによって生まれる人の体と服の間にある空気感、分量感、バランスを大切に行われる服創り。ワイズは、哲学を受け継ぐ現在のアトリエチームの表現により、ブランドのアイデンティティ、機能的で質の高いプレタポルテを提案するコレクションを体現している。
「Y's 1972 at Y's OMOTESANDO」展示概要
会期 | 2023年3月1日水曜日 - 3月23日木曜日 |
会場 | Y's表参道 |