「カタール・クリエイツ」の一環として草間彌生のアート作品がイスラム美術館で展示。カタール初展示の大型インスタレーションも登場
「FIFA World Cup Qatar 2022™」開催に湧くカタールにて、草間彌生による9つの立体造形とインスタレーション、カタール国内外の著名アーティストによる新しいパブリックアート40点の展示が行われている。ドーハの街やカタール国内各所が屋外アートスポットに変身し、ワールドカップ観戦に訪れる世界中の人々を迎え入れている。
カタール博物館(Qatar Museums:カタール ドーハ)は、カタールにおける多様な文化活動を監修、促進、奨励する通年の文化活動プロジェクト「カタール・クリエイツ(Qatar Creates)」を展開している。今回のイベントはその一環として実施されるもので、ルイ・ヴィトンの独占スポンサーシップのもと、ドーハ及び国内の至る所に、国内外の著名なアーティストによる40以上のパブリックアート作品を展示している。
イスラム美術館(MIA)の敷地内には、日本人アーティスト草間彌生の象徴的なデザインによる大規模な屋外展示『My Soul Blooms Forever』が設置された。カタールで初めて公開される大型の作品が含まれており、色彩豊かで幻想的な植物や、象徴的な水玉模様のカボチャの立体造形などの壮大なインスタレーションを通して、アーティストの自然界に対する畏敬の念を表現している。この『My Soul Blooms Forever』は、カタールの「文化年(Years of Culture)」プログラムの10周年記念、また2012年の「カタール・日本文化年」のレガシーとして、2023年3月1日までMIAパークにて展示される。
展示ハイライト
My Soul Blooms Forever(2019年)
草間彌生ならではの鮮やかに色付けされた大胆な色彩が特徴的な、高さ6~9フィート(183cm~274cm)の奇抜な5本の花で構成されている作品。
Dancing Pumpkin(2020年)
中央から16フィート(490cm)以上にわたりブロンズの房を広げ、まるで動いているような印象を与える草間彌生の新たな境地を代表する作品で、米国以外では初展示となる。
Narcissus Garden
1966年に第33回ヴェネチア・ビエンナーレのイタリア館外側の芝生広場で発表された、草間彌生の最初期の屋外インスタレーションで、1,300個のステンレス製の球体で構成され、イスラム美術館入口の噴水内に設置されている。
I Want to Fly to the Universe(2020年)
米国ニューヨークで毎年恒例となっているメイシーズ(Macy’s)の感謝祭パレード用に草間彌生が制作した2019年の風船作品「Love Flies Up to the Sky」を連想させる作品で、同氏が描いた「My Eternal Soul」をモチーフにしている。この作品も、米国以外では初展示となる。
Infinity Mirrored Room – Dancing Lights that Flew Up to the Universe(2019年)
密閉した鏡張りの部屋で天井から高さを変えて吊り下げた数百個のLEDライトが連続的に明滅する作品で、QMギャラリー アルリワクに展示されている。
Ascension of Polka Dots on the Trees(2002/2022年)
ドーハのコーニッシュに沿った小道の両側に植えられている数十本のナツメヤシに施された作品で、MIAパークに展示されている。
『My Soul Blooms Forever』展示概要
期間 | ~2023年3月1日まで |
場所 | MIAパーク(カタール、ドーハ) |