安比Art project 「胡蝶の旅 Embracing Lights」-安比高原スキー場にて博展×蜷川実花×宮田裕章のアート体験が開催

博展がディレクションするアート体験『安比Art project 「胡蝶の旅 Embracing Lights」』が、岩手県の安比高原スキー場にて2022年8月6日(土)から10月30日(日)まで開催されている。本イベントは、安比高原スキー場が『APPI Snow Mountain Resort』としてリゾートを一から見直し、通年型リゾートに向けてスタートしたプロジェクト「安比Art project 」の第1弾である。日本を代表する写真家として、映画、デザイン、ファッションなど様々な分野で活躍している蜷川実花に加え、データサイエンスの研究者である宮田裕章をプロデューサーに迎えて、ゴンドラコルトンアートや、廃墟化したゴンドラ山頂駅舎をまるごと使った大型の映像インスタレーション作品などサスティナブルかつアートなコンテンツを提供している。adf-web-magazine-hakuten-appi-art-project-1

作品コンセプト

柔らかな光に満ち、儚くも力強い美しさを描く“光彩色”

未来とゆらめく情感が響き合う中で結ばれるイメージです。

現代日本を代表する写真家として、映画、デザイン、ファッションなど様々な分野でクリエイティブな活動を続ける蜷川実花。鮮烈な色彩と躍動感をまとった独自の世界観で、表現者として常に時代をリードしてきました。

本プロジェクトに向けて撮影された花々や蝶は、光に満ち溢れ、柔らかな色調の“光彩色”(こうさいしょく)で彩られています。これまでの蜷川の写真は追憶や夢、幻想など様々なフィクションと多層的なイメージを結んできました。本展で展示される作品は「現在と未来」という、これまでとは異なるアプローチの対比から撮影されています。花々がまとう光は、その先に広がる景色とゆらめく情感が響き合う中で写しとられたものです。

体験の核となるのは映像インスタレーション「胡蝶のめぐる季節」です。今回の展示では山頂にある安比の廃ゴンドラ乗り場を舞台にした空間体験となります。空間の中に柔らかく広がる映像の光、その中をめぐる体験は、まるで光を抱きしめるような新しい感覚につながります。

山頂とふもとを結ぶゴンドラも蜷川が撮影した光彩色をまとった花や蝶によって採光部が飾り付けられたものです。昼の時間帯はさまざまな角度から差し込む光とゆらめく木々の木陰によって、多様に移り変わる空間体験となります。夜間はゴンドラ内部のライティングに加え、発到着時の光の差し込みが魅力ですが、山頂での星空を加えた体験が加わります。昼夜の時間帯で異なる体験が出来ます。

宮田裕章、本展・映像作品プロデューサー

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蜷川実花/にながわみか プロフィール

蜷川実花は、日本を代表する写真家・映画監督。木村伊兵衛写真賞ほか数々受賞。映画『さくらん』(2007)、『ヘルタースケルター』(2012)、『Diner ダイナー』(2019)、『人間失格 太宰治と3人の女たち』(2019)監督。2022年4月、最新監督作『ホリックxxxHOLiC』が公開。Netflixオリジナルドラマ『FOLLOWERS』が世界190 ヵ国で配信中。映像作品も多く手がける。2010年、Rizzoli N.Y.から写真集を出版、世界各国で話題に。2016年、台北現代美術館(MOCA Taipei)にて大規模な個展を開催し、同館の動員記録を大きく更新。2018年から2021年に全国の美術館を巡回した個展「蜷川実花展̶虚構と現実の間に̶」は各地で好評を博し、のべ約34万人を動員した。また、同展示を再構成した最大規模個展が2022年6月に北京時代美術館で開催。6月25日より東京都庭園美術館にて、個展「蜷川実花 瞬く光の庭」がスタート。最新写真集に『花、瞬く光』。

「胡蝶の旅 Embracing Lights」開催概要

会期2022年8月6日(土)~10月30日(日)
会場安比高原スキー場
時間10:00~15:30 (下り最終乗車:16:00)
チケット大人 ¥2,800(税込)/ 小学生 ¥1,900(税込)/ 未就学児 無料