「梅田スカイビル」建築家・原広司の美学に触れるアートツアー
大阪・梅田スカイビルがガイドツアーをリニューアルした。「建築美学と現代アートに触れるガイドツアー」と題した新たなツアーは、大阪の街の絶景を望むコースランチ付きで、五感を刺激するとっておきの特別体験が用意されている。開催は2023年5月8日からで、販売サイト「OTONAMI」にて予約を受け付けている。
世界的な名建築「梅田スカイビル」
大阪駅の拡張工事など、再開発が進む梅田北ヤード。その西側に隣接する新梅田シティにそびえる梅田スカイビルは、国内観光客のみならず日本を訪れる外国人観光客からも熱い視線を集める大阪のランドマーク。1993年に誕生した梅田スカイビルは、地上40階建・高さ173メートルでビル2棟を上部で連結した世界初の連結超高層建築。2008年にサグラダファミリアやパルテノン神殿、タージマハルなど世界的に名の知られる建築物と並んで、イギリスの『THE TIMES紙』で「世界の建築トップ20」に選出された建築物である。大阪の中心地にありながら眼下の「中自然の森」には木々が生い茂り、夏になるとホタルの姿も。30年も前に誕生したとは思えない、現代に生きる私たちが目指す都会と自然の共生が見られる場所でもある。
建築とアートに特化した、大人のガイドツアー
「建築美学と現代アートに触れるガイドツアー」では、アテンダーから建築秘話を聞きながら館内の貴重なアートギャラリーなどを巡る。
梅田スカイビルといえば最上部の空中庭園展望台があまりにも有名だが、本体験は知られざる梅田スカイビルの魅力を新たな角度から発見できる内容となっている。普段非公開の秘密のエリアを歩きながら、特別なアートをアテンダーの解説付きで鑑賞する。
39階のツアーデスクの横には梅田スカイビルの模型があり、その特徴を俯瞰的に眺めることからスタート。設計に携わった建築家・原広司のファーストスケッチや空中都市構想のスケッチを見ながら、その近未来的な発想に触れていく。
非公開エリアに貴重なアートがある理由
普段は関係者しか立ち入ることのできない非公開エリアには、20世紀を代表する芸術家たちの絵画や彫刻が約50点並ぶ。プロデュースしたのは、アートディレクターの北川フラム。
「ル・コルビュジエの建築作品 −近代建築運動への顕著な貢献−」の世界遺産登録で注目を集める近代建築の巨匠・ル・コルビュジエの作品をはじめ、ルノワールやエッシャーらの作品も。
このようなエリアにアートを飾っているのは、ここで働く人々にもアートに触れてほしいという、原と開発チームメンバーの想いによるものだった。
本体験の参加者には、所蔵アートを一覧にした冊子プレゼントの特典も。体験後もアートの余韻を楽しむことができる。
空中庭園展望台
体験当日に渡されるチケットで見学できる「空中庭園展望台」は、“バビロンの空中庭園”や、『ガリバー旅行記』の“ラピュタ”など、古くから人類が憧れ続けた“空中庭園幻想”を具現化したといえるような空間。梅田スカイビルの空中庭園展望台は、ただ単に高所から景色を眺めるだけの展望台とは一線を画すもの。過去に観光で訪れたことがある方も、原が設計に込めた人類の憧れ、そして設計から実現にいたるストーリー、30年を経ても色あせない近未来的な発想を知ることによって、以前とはまったく違った景色が見えてくるかもしれない。
ガイドツアーの後は、39階にある「中国料理 燦宮」でOtonami限定ランチを。大きな丸窓からは、高層ビル群の上空を伊丹空港(大阪国際空港)に向けて着陸態勢に入る飛行機の姿を目にすることもできる。本体験では人気の窓際席を確約。ダイナミックな景色が特別なランチタイムを演出してくれる。
27階にある「絹谷幸二 天空美術館」では、アテンダーが館内を案内する、プラン限定のオプションも用意されている。2021年に文化勲章を受章した日本の画家、絹谷幸二の世界観が存分に楽しめる空間だ。
「建築美学と現代アートに触れるガイドツアー」概要
催行日時 | 2023年5月8日~平日・土日12:30~14:30 |
開催地 | 梅田スカイビル |
料金 | 8,500円 |
催行人数 | 1名~6名 |