イタリア、ヴェニス

これからこの場をお借りして定期的に記事を書いていくことになりました小野寺匠吾です。

今回は最初の投稿ということで、何を書こうか考えていたところ、ちょうど出張で訪れたヴェニスで素晴らしい作品と出会ったのでご紹介をしようと思います。

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Maurizio Nannucci (b.1939), "Changing Place, Changing Time, Changing Thoughts, Changing Future", 2003, Neon tubes Private Collection, long term loan to the Peggy Guggenheim Collection

場所を変えることで時の流れが変わり、思考が変わり、未来が変わる。
このように、旅を通して成長してきた人は多いのではないでしょうか。
旅が人生に与えてくれる影響はとても大きいものです。

僕が前回このPeggy Guggenheim Museumに来たのは13年も前のこと。
学生時代にお金を貯めて初めて海外旅行に来たのがこのVeniceでした。
ここで感じたあの頃の感動は今でも鮮明に覚えています。

この美術館はミロやカンディンスキー、ダリなど、取り揃えているコレクションが素晴らしいのはもちろんのこと、水の都ならではの運河沿いのロケーションにあることで、差し込む光がとても美しく、飾り窓から見えるの景色を感じながら、ゆっくりと芸術を鑑賞することができます。

また、鑑賞の途中では運河沿いのテラスに出られることや、別棟で行われている企画展を見学する際には中庭を通って移動するので、外部と内部の関係がとてもさりげなく共存しています。特に、このような素晴らしい環境の中で芸術を鑑賞することの幸せを教えてくれる美術館です。

その中庭に、この作品はありました。
わかりやすい言葉が本質的に大事なことを問いかけているようで、思わずはっとして、足が止まります。
初めて旅をした時に感じた感動と、様々な仕事を経てこの地に戻ってこれた安堵感。
10数年間の色々な思いがめぐりました。

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これからこのADFの場所をお借りして、様々な気づきに関するエッセイや、ブックレビュー、設計活動などについて執筆していきながら、建築やデザイン、アート等に関する情報を発信していきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。Instagram @shogo_onodera