十和田出身の映像作家 水尻自子と漆彫刻家 青木千絵による新作を公開

十和田市現代美術館では、Arts Towada 十周年を記念した全3期にわたる展覧会「インター+プレイ」展を開催している。最後を飾る第3期では、青森県十和田市出身の映像作家の水尻自子と漆彫刻家の青木千絵の作品を展示する。

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青木千絵《BODY18-2》2018 年 撮影:池田ひらく

水尻自子のアニメーション作品は、鑑賞者の触感や痛覚を刺激し、まるで視覚で物に触れているような感覚を呼び起こす。本展の作品はミュージシャンの本田ゆかが音楽を担当し、十和田市現代美術館のために制作された新作。漆を用いた青木千絵の彫刻作品は、身体をモチーフにし、体の内側に溜まった感情が外側の身体へと現れ、覆い尽くすような造形。身体を覆う幾重にも重ねた漆の鏡面には、奥にのみこまれるような深みがあり、鑑賞者を作品の内側に惹き寄せる。展覧会では新作と旧作を組み合わせて展示する。

「インター + プレイ」展第3期では、身体の内と外を越境し、他者と感覚を共有していく映像や彫刻作品が中心となる。美術館とまち、人と自然との関係から考え始めた相互作用インタープレイという展覧会のテーマを、身体感覚の領域にも広げていく。なお、第2期のトマス・サラセーノの展示の一部や、通年展示の鈴木康広《はじまりの果実》、目[mé]《space》は、引き続き展示し、問題行動トリオによるパフォーマンスも会期中に開催する。

参加アーティスト

水尻自子、青木千絵、トマス・サラセーノ、鈴木康広 目[mé]、野村誠(問題行動トリオ) 佐久間新(問題行動トリオ)、 砂連尾理(問題行動トリオ)

Arts Towada 十周年記念 「インター + プレイ」展 第3期 概要

会期2022年1月22日(土) - 5月29日(日)
会場十和田市現代美術館
時間9:00 − 17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日月曜日(祝日の場合はその翌日)