名作はいかにして名作になったのか

茨城県近代美術館は「企画展 名作のつくりかた」展を2020年07月11日(土)〜2020年09月22日(火・祝)まで開催する。本展では、横山大観や菱田春草、中村彝(つね)など、茨城県近代美術館の中でも特に人気の高い所蔵作品を中心に、素材や技法、構図などに着目し、作家が作品をどのように構想して完成へと導いたのか、制作の裏側を探る。

adf-web-magazine-ibaraki-modern-art-museum-6

中村彝(1887-1924)、中西利雄(1900-1948)、浦田正夫(1910-1997)などの作品については、完成作とスケッチや下絵を比較することで、あるいは作品に描かれたモチーフに注目して画家が遺した家具などと比較することで、作家の意図を読み解く。

adf-web-magazine-ibaraki-modern-art-museum

中村彝《静物》 大正8年(1919年) 油彩、板 茨城県近代美術館蔵

adf-web-magazine-ibaraki-modern-art-museum-4

中西利雄《彫刻と女》昭和14年(1939年) 水彩、麻布 茨城県近代美術館蔵 ※8月16日(日)まで展示

adf-web-magazine-ibaraki-modern-art-museum-3

浦田正夫《砂丘》 昭和46年(1971年)  紙本彩色 茨城県近代美術館蔵

adf-web-magazine-ibaraki-modern-art-museum-2

白髪一雄《普門品(ふもんぼん)雲雷鼓掣電(うんらいくせいでん)》 昭和55年(1980年) 油彩、麻布 茨城県近代美術館蔵

さらに、中村義孝(1954年生まれ)や間島秀徳(1960年生まれ)など、素材の特性を見つめ直し現在、独自の表現を試みている作家の制作方法については、作品とあわせて写真や映像によりくわしく紹介する。

そのほか、横山大観(1868-1958)《流燈》や菱田春草(1874-1911)《落葉》など茨城県近代美術館を代表する所蔵作品の見所をくわしくご紹介することで名作に親しんでいただく機会とする。

「企画展 名作のつくりかた」展 概要

タイトル企画展 名作のつくりかた
会期2020年07月11日(土)〜2020年09月22日(火・祝)
※8月17日(月)に一部展示替えを行います。
会場茨城県近代美術館
住所茨城県水戸市千波町東久保666-1 Google Map
時間09:30〜17:00(最終入場時間 16:30)
休館日月曜日
※2020年8月10日(月・祝)、9月21日(月・祝)は開館。8月11日(火)は休館