チームラボが上海の地下鉄駅構内に巨大パブリックアートを常設展示

アート集団チームラボは、上海の地下鉄駅構内に、全長約112メートルの巨大なパブリックアート「Gold Waves - Lujiazui Station」を、2021年12月30日より常設展示する。本作が設置される陸家嘴(ルージャーズイ)駅は、上海の中心エリアに位置し、毎朝の利用者数が3万人を超える上海最大規模の主要駅。地下鉄2号線と、新たに開通する地下鉄14号線を結ぶ乗り換え通路に展示される本作は、長い乗り替え通路を、誰でも体験できるアート空間へと変貌させる。

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Gold Waves - Lujiazui Station, teamLab, 2021, Digital Installation, W: 112420 mm H: 2890 mm

地下鉄14号線の開通と共に公開される「Gold Waves - Lujiazui Station」はコンピューター上の空間で、三次元上の水の動きをシミュレーションし、波を構築したもの。水を無数の粒子の連続体で表現し、粒子間の相互作用を計算。水の粒子の挙動で線を描き、三次元上の波の表層に線を描いている。そして、立体的に描かれた線の集合を、チームラボが考える「超主観空間」によって平面化し、映像作品に仕上げている。アートと都市の関係を模索する、チームラボによる新たな異空間の完成である。

チームラボについて

チームラボは、2001年から活動を開始したアートコレクティブ。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。

ニューヨーク、ロンドン、パリ、シンガポール、シリコンバレー、北京、メルボルンなど世界各地で常設展およびアート展を開催。東京・お台場に《地図のないミュージアム》「チームラボボーダレス」を開館。2022年末まで東京・豊洲に《水に入るミュージアムと花と一体化する庭園》「チームラボ プラネッツ」開催中。2019年上海・黄浦濱江に新ミュージアム「teamLab Borderless Shanghai」を開館。2020年6月にマカオに常設展「teamLab SuperNature Macao」オープン。

チームラボの作品は、ロサンゼルス現代美術館(ロサンゼルス)、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー)、南オーストラリア州立美術館(アデレード)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(イスタンブール)、ビクトリア国立美術館(メルボルン)、アモス・レックス(ヘルシンキ)、モコ美術館(アムステルダム、バルセロナ)に収蔵されている。