Onitsuka Tigerのスニーカーを使用した特別作品を含む40点の新作を展示

日本発のファッションブランド、Onitsuka Tigerは、ファッションとスポーツ、そしてヘリテージとイノベーションを融合させたコンテンポラリーなコレクションを展開している。Onitsuka TigerのアートギャラリープロジェクトTiger Gallery™にて、世界的に高い評価を受ける日本人アーティスト加藤泉の新作を集めた個展「PARASITIC : ONITSUKA」を2023年6月17日(土)から9月22日(金)まで開催する。adf-web-magazine-tiger-gallery-london-kato-izumi-1

神秘的でありながら愛らしい人型の生き物をモチーフにした絵画や彫刻で知られる加藤の作風は、自身が育った自然や日常の環境に潜む日本古来の精神文化による思想が残る土地の影響が垣間見られる。胎児のような頭部、遠くを突き刺すように見つめる視線、光り輝く細長いシルエットを特徴とする加藤が手がけるアイコニックで魅力的な人の姿は、古代のトーテムやSFに登場する地球外生命体、あるいは人間と植物が分化する以前に存在していた太古の生物を連想させる。今回のTiger Gallery™での個展のために、加藤は自身の代表的な人型モチーフとOnitsuka Tigerのスニーカーを組み合わせた彫刻作品やシューズボックスに描いた新作絵画、さらにブランドへのオマージュとなるミクストメディア作品など合計40点の作品を特別に制作。本展の作品は、加藤の代名詞とも言える有機的なフォルムを既製品と組み合わせたこれまでの彼の新作の彫刻、「プラモデル・シリーズ」を進化させたものである。「元の素材の質を見て、素材と相談してつくることが私の特徴なので、今回の作品も同じようにスニーカーと相談して作りました。」と加藤は語る。日本で最も古い祭祀施設のひとつがある日本海に面した島根県で育った加藤は、幼い頃から精神的な伝承を身近に感じてきた。加藤の作品に見られる特徴的な質感は、石や木などの物体を含め、全てのものに神秘的な存在が宿るという日本特有の精神文化に通じるものがある。

加藤泉(かとう いずみ)

現在、東京と香港を拠点に活動を展開する加藤泉は1969年生まれ。最近ではワタリウム美術館(東京)、SCAD Museum of Art (サバンナ、米国)、原美術館/ハラ ミュージアム アーク(東京/群馬), Foundation Casa Wabi(プエルトエスコンディド、メキシコ)、Red Brick Art Museum (北京、中国)、 Perrotin (パリ、ニューヨークなど) 、Stephen Friedman (ロンドン)などで個展を開催。2007年には、ロバート・ストーが企画した第52回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際展にも招聘されている。

Onitsuka Tiger(オニツカタイガー)

日本のファッションブランドOnitsuka Tigerは、革新的なデザインと快適さを追求し、ファッション性を兼ね備えたコレクションを発表し続けている。このブランドの姿勢は伝統と現代的なデザインへの敬意を表し、研ぎ澄まされたデザインは品質とディテールにこだわる職人技により実現している。常に新たな価値を提供し続け、"新しいラグジュアリー"を探し求める人々に寄り添うことを目指す。

加藤泉 – 個展『PARASITIC : ONITSUKA』開催概要

期間2023年6月17日(土)から9月22日(金)まで
時間11:30-18:00