ポーラ美術館 「ケリス・ウィン・エヴァンス」展

ポーラ美術館では、現代のイギリスを代表するアーティスト、ケリス・ウィン・エヴァンス(Cerith Wyn Evans)による展示会を2020年11月3日(火/祝)まで開催中。6月7日(日)のオープニング時では、新型コロナウイルス感染症の影響により、展示会の目玉となる大型ネオン作品《The Illuminating Gas...(after Oculist Witnesses)》の展示が叶わず、内容を変更して開催してきた。今回、イギリスから上記作品が到着し、9月7日(月)から新たにロビーの吹き抜けにおいて展示を開始。

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ケリス・ウィン・エヴァンス《The Illuminating Gas...(after Oculist Witnesses)》2015年
ネオン 378×319×191cm 展示風景:ポーラ美術館 ©Ken KATO

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ウェールズ出身のケリス・ウィン・エヴァンスは、光や音など抽象的な素材を用いて、感覚に強く訴えかける作品を制作。1970年代末、映画作家デレク・ジャーマンのアシスタントを務めながら、実験的な映像作品を発表し、作家活動を開始したケリス・ウィン・エヴァンスは、90年代以降、彫刻やインスタレーション、写真や映像など表現の幅を広げており、その多様な作品には、言語や認識、時間の概念が通底している。

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本展ではアトリウム ギャラリーや森の遊歩道での展示に加えて、美術館の吹き抜けに巨大なネオン作品が出現。ポーラ美術館の建築空間とのダイナミックな対話を試みる本展は、国内の美術館で開催される初の個展となる。繊細でエレガントな身振りで空間に介入し、変容させていく、ケリス・ウィン・エヴァンスの詩的な世界を楽しめる内容となっている。

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《299792458 m/s》2004/2010年 ネオン 展示風景:ポーラ美術館 ©Ken KATO

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《(A)=D=R=I=F=T》2015年 スピーカー、アンプ、メディアプレイヤー、鏡、ステンレススチール展示風景:ポーラ美術館 ©Ken KATO

ケリス・ウィン・エヴァンス(Cerith Wyn Evans)プロフィール

1958年、ウェールズ、スラネリ生まれ。1984年、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)卒業。ロンドン在住。近年の主な個展に、ピレリ・ハンガービコッカ(ミラノ、2019年)、テート・ブリテン(ロンドン、2017年)、サーペンタイン・サックラー・ギャラリー(ロンドン、2014年)など。主なグループ展に、ミュンスター彫刻プロジェクト(2017年)、ヴェネチア・ビエンナーレ(2017年)、あいちトリエンナーレ(2010年)、横浜トリエンナーレ(2008年)他。