MOMATコレクション
東京国立近代美術館では、MOMATコレクションの展示を2020年6月14日まで開催している。展示会の前期(2月11日から4月12日)には川合玉堂《行く春》をはじめとした桜を描いた名作、後期(4月14日から6月14日)では雨や風などの自然現象を巧みにとらえた日本画、版画、工芸の作品が展示される。また、千鳥ヶ淵の桜が美しい季節、3月17日から4月5日に、毎年恒例の「美術館の春まつり」を実施し、桜を描いた名作が展示される。関連して昨年開校100周年を迎えたドイツの造形教育学校バウハウス(Bauhaus)の特集が行われ、さらに「北脇昇 一粒の種に宇宙を視る」と題したコレクションによる小企画展も開催する。
日本画は会期の前半(2月11日から4月12日)で小倉遊亀の《浴女 その一》を紹介。当時の日本画にしては珍しい裸体を女性の画家が描いたという、エポックメイキングな作品。後半(4月14日から6月14日)では、同じく小倉遊亀の《浴女 その二》や平福百穂の《丹鶴青瀾》が展示される。油彩は、重要文化財の原田直次郎《騎龍観音》、岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》など、日本の近代絵画を語る上で欠かせない作品が展示される。また、桂ゆきや丸木俊といった、女性の画家による戦争を反映した作品も見所となっている。国外の作家は平成26年度に購入したセザンヌや、日本のパブリック・コレクションには5点しかないベーコン、そして新しく寄託されたリヒターの風景画などが展示される。
MOMATコレクション概要
展覧会名 | MOMATコレクション |
会期 | 2020年2月11日(火・祝)から6月14日(日) |
会場 | 東京国立近代美術館 本館4〜2階 |
休館日 | 月曜日(ただし2月24日、3月30日、5月4日は開館) 2月25日(火)、5月7日(木) |
開館時間 | 10:00-17:00(金曜・土曜は(10:00-20:00) ※入館は閉館30分前まで |
観覧料 | 一般: 500円 大学生: 250円 |