人種や国境を超えて体の奥底に眠る「ひかり」の姿を呼び起こす
パルコは、GOMA Exhibition「ひかりの地図」を2022年9月2日から9月12日まで、PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷PARCO 4F)にて開催する。本展では新作を含む原画約30点を展示、先着にて作品販売を行う。会場ではメディコムトイとのコラボ商品や、展覧会開催を記念したオリジナルグッズも販売予定。さらに、2022年9月2日にはSUPER DOMMUNE(渋谷PARCO 9F)にて配信イベントも開催。追加詳細情報は展覧会公式ページにて随時発表する。
展覧会概要
2009年の交通事故による高次脳機能障害と記憶喪失を経て、事故の2日後から緻密な点描画を描き始めたGOMA。世界屈指のディジュリドゥ奏者であり、事故前は絵画とほとんど縁がなかったというGOMAが描き出すのは、「意識を消失したあとに見た景色」である。事故から10年以上経ったいまでも、意識を失った昏睡状態に陥ることがあるというGOMAは、意識が回復するまでに見える光景の記憶に、一定のルールが存在することを発見した。本展「ひかりの地図」では、GOMAが意識を喪失してから回復するまでの景色を段階ごとに構成し、ある規則を持った「地図」として鑑賞者に追体験してもらうという初の試みに挑戦する。2018年、NHK ETVのドキュメンタリー番組でアメリカの研究所を訪れたGOMAは、脳に傷を負ったことで突如特異な能力が開花する「後天性サヴァン症候群」と診断される。GOMAはそれ以来、医師や科学者、同症状を持つ人々との対話を通して、自身の創作行為に一種の普遍性を見出すようになったという。GOMAが「ひかり」と呼ぶ作品はどれも、現実の意識から遠く離れたところで出会った景色を描いている。その景色は、人種や国境を超えて、わたしたちの体の奥底に眠る「ひかり」の姿を呼び起こす。
GOMA
オーストラリア先住民アボリジナルの伝統楽器「ディジュリドゥ」の奏者、画家。1998年にオーストラリアで開催されたバルンガディジュリドゥ・コンペティションにて準優勝を果たし国内外で広く活動。2009年交通事故に遭い高次脳機能障害の症状により活動を休止。一方事故の2日後から緻密な点描画を描きはじめるようになり、現在ではオーストラリアBACKWOODS GALLERY(2016) 新宿髙島屋美術画廊(2018 ・2019)など多数の個展を開催。2012年本人を主人公とする映画「フラッシュバックメモリーズ3D」に出演し、東京国際映画祭にて観客賞を受賞。2021年TOKYOパラリンピック開会式にてひかるトラックの入場曲を担当。2022年舞台「粛々と運針」の音楽監督と劇中のアートを手掛ける。
GOMA Exhibition「ひかりの地図」開催概要
会期 | 2022年9月2日から9月12日まで |
会場 | PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷PARCO 4F) |