オープニング展覧会はアーティスト藤元明の個展

アートストレージとホテルが融合した、新たな宿泊施設として知られる「KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS」の1F「STORAGE 1」に2021年4月10日に、コマーシャルギャラリー「GALLERY ROOM・A」が誕生する。運営・企画はインディペンデントキュレーターの青木彬とアートプラットフォーム「ArtSticker」が共同で行う。ギャラリーは建物のエントランスに面した1Fスペースに位置し、宿泊者以外でも見ることができる開かれた場所として展開。年齢やジャンルにとらわれず、国内外で活躍する様々なアーティストの個展を定期的に開催していく。今後の出展予定は、第1回 出展作家:藤元明(2021年4月10日〜5月22日)/ 第2回 出展作家:小川武(2021年5月29日〜7月3日 予定)/ 第3回 出展作家:DIEGO(2021年7月10日〜8月14日 予定)となっている。

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オープニング展覧会 藤元明 個展

オープニングの展覧会を飾るのは、藤元明による個展。作品は「ArtSticker」にも掲載され、オンラインでの鑑賞も可能。またホテル内の2室を使い、作品鑑賞と作家本人による音声ガイドが楽しめる宿泊プランも展開していく。部屋は「Concept Room」と「Answer Room」という、展示の表現が異なる2部屋で、いずれも宿泊した人しか体験することができない作品と作家による音声ガイドが楽しめる。予約は3月24日から受付開始で、4月24日より宿泊可能。

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藤元 明「Osmosis_Full of Tears series」

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藤元 明「Landslide_01」(右)、「Landslide_02」(左)

ギャラリーの展示では、有田焼の窯元と共同して倉庫に眠っていた工芸品の壺などを、転写型絵付釉薬やペインティングによって作品として蘇らせたシリーズを中心に構成。一方、客室では壁一面を覆う大型作品が音声ガイド付きの宿泊プランとして展示予定。2部屋は展示の性質が異なり、1つは展示作家が自由な表現で作品を展示する「Concept Room(コンセプトルーム)」。もう1つの部屋は作品の問いかけに、作品で答える「Answer Room(アンサールーム)」。それぞれ1部屋ずつで、1日1組限定の宿泊となる。展示作品はギャラリー展示同様、定期的に入れ替えをし、音声ガイドはアプリ「ArtSticker」より聴くことができる。

宿泊価格:Concept Room / Answer Room

  • 16,350円~(素泊り)
  • 17,850円~(朝食付き/1名利用)
  • 19,350円~(朝食付き/2名利用)

※税・サービス料金込・曜日季節変動有

予約はKAIKA東京HPより

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藤元明による作品展示

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遠山 正道《Spinout Hours 〜失われた2時間〜 》

「KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS」について

KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS」は、築55年(1966年築)の倉庫ビルを再生し、コンテンポラリーアートを公開保管しておくアートストレージ(収蔵庫)を併設したリノベーションホテル。1階、地下1階の共用部に用意した計8区画のスペースが「見せる収蔵庫」となり、ゲストに現代アートシーンを感じてもらえる特別な空間体験を提供する。施設内にはアーティストの作品集などを扱う物販コーナーや企画展スペースを設け、アートにまつわるイベントも実施予定。様々な角度からアートとゲストをつなぐ。

藤元明 プロフィール

1975年、東京生まれ。1999年コミュニケーションリサーチセンターFABRICA(イタリア)に在籍後、東京藝術大学大学院を修了(デザイン専攻)。東京藝術大学先端芸術表現科助手を経てNEW RECYCLE®をテーマとして、社会、環境などで起こる制御出来ない現象を社会へと問いかける展示やプロジェクトを立案・実施。作品はギャラリー展示と部屋の展示、それぞれ違う作品を発表予定。

「オープニング展覧会 藤元明 個展」開催概要

会期2021年4月10日(土)~5月22日(土) ※会期中無休
会場GALLERY ROOM・A
営業時間8:00 ~ 23:00