KOTARO NUKAGAにて著名コレクター注目のアーティスト2人による展覧会が開催
東京・六本木のアートギャラリー KOTARO NUKAGAにて、ステファン・ブルッゲマンとオリオール・ヴィラノヴァの2人展「Economy and Love」が2023年5月20日(土) から7月8日(土)まで開催される。パリのポンピドゥー・センターで大規模なインスタレーション作品を展示するなど世界で活躍するステファン・ブルッゲマンと、ヨーロッパを中心に様々な美術館で展示・収蔵される気鋭のコンセプチュアル・アーティスト、オリオール・ヴィラノヴァによる本展では、ブルッゲマンの「金箔」をメディウムとして用いた新作《Untitled View》とヴィラノヴァのペインティングシリーズ《Economical Poem》が展示される。
Chat GPTが考える「Economy and Love」
このテキストは本展のタイトル「Economy and Love」について、現在世界中の注目を浴びるOpenAIのChatGPTに質問したことに対する回答である。ChatGPTはオンライン上にある、検索可能な情報を元に、AIが質問を分析し回答をしており、インターネット史以降の膨大な人類の知、つまり現代社会に溢れる情報を紡いだ現代社会の「集合知」をひとつの代表的な答えとしてわたしたちに見せてくれるといえる。このテキストが示すように、現代社会の構造は「economy(経済)」が、「Love(愛)」に対して先行し、影響を与える関係になっていることが伺える。
本展「Economy and Love」において、ブルッゲマンとヴィラノヴァのふたりは、「economy(経済)」を「エモーショナルなもの」として捉えることが可能なのかということを鑑賞者に問いかける。「economy(経済)」と「love(愛)」の関係性を並列に扱い、「資本主義」の限界が指摘される昨今、その後の社会、つまり「ポスト・資本主義」との向き合い方を提示し、考える機会を創出する。
ステファン・ブルッゲマンについて
ステファン・ブルッゲマンは、メキシコ生まれで、メキシコシティやロンドン、イビザ島を中心に活動している。ブルッゲマンは、我々が日常的に目にする、ニュースやSNS、街なかに溢れる広告などのテキストを、辛辣な現代社会批評とポスト・ポップの美学的視点を交えて巧みに組み合わせ、日々加速するデジタル社会にはびこる矛盾をあぶり出す。鮮やかな色彩と鏡やネオンサイン、ベニヤ板といった身近な素材を操り、時代性を読み取る洞察力をポップに具現化する手法が高い評価を得ており、2019年にはパリのポンピドゥー・センターで大規模なインスタレーション作品を展示するなど、各国で展覧会やプロジェクトを展開している。日本でもタグチアートコレクションやOKETA COLLECTIONに収蔵されるなど、著名コレクターからの高い注目を獲得している。
オリオール・ヴィラノヴァについて
オリオール・ヴィラノヴァは、スペイン生まれでブリュッセルを拠点に活動している。ステファン・ブルッゲマンと深い親交があり、ヨーロッパの数々の美術館で展示・収蔵されている気鋭のコンセプチュアル・アーティストである。ヴィラノヴァは、蚤の市をくまなく探り、ポストカードのコレクションを構成し、それらを通じて自身の制作する芝居やインスタレーション、そしてパフォーマンスの思想的な素地を与えてくれる「思考する機械」を作り出そうとしている。
「Economy and Love」開催概要
会期 | 2023年5月20日(土) – 7月8日(土) ※日月祝休廊 |
会場 | KOTARO NUKAGA(六本木) |
時間 | 11:00 – 18:00 (火-土) |
公式HP | https://onl.tw/GrCf9cc |