本当の「HOME」とは

フレディ・カラスコ個展「WHEN ARE YOU COMING HOME」がギャラリー月極で、2024年8月31日（土）から9月15日（日）まで開催される。カラスコはカナダ・トロント出身のドミニカ系アーティストで東京を拠点に活動。マンガ、イラスト、写真、彫刻、音楽、絵画など多岐に渡る手法を駆使し、彼のドミニカ生まれトロント育ちというルーツと、アフロ・ラティーノとしてのアイデンティティから生まれたアフロ・フューチャリズム的思想、そして東京での生活と経験から得たサイバーパンクな雰囲気が融合した世界観を表現してきた。

本展は多くの企業やクリエイターから高い評価を得て様々なコラボレーションを実現してきたカラスコによる、初の個展。家族や友人たちに「When are you coming home?（いつ帰ってくるの？）」と聞かれるようになったカラスコ。本当の「HOME」を探すようになった彼の回答ともいえる展示となっている。

フレディ・カラスコ（Freddy Carrasco）

カナダ・トロント出身のドミニカ系で、東京を拠点に活動するビジュアルアーティスト、作家、ミュージシャン。アニメーション業界で言語表現を学んだ後に発表した複数の受賞歴もあるグラフィックノーベル「GLEEM」は、Freddyが日本の田舎のキャベツ農場で働きながら1年を費やし原作・原画した。「GLEEM」発表後にはオルタナティブで独自の形での表現を追求。Freddyの取組みはコミック、イラスト、絵画、写真、彫刻や音楽など多分野な要素が含まれ、表現の中でアイデンティティや精神の親密さの深部まで踏み込む。ドミニカの田舎で生まれ、トロントで育ち、東京で活動をバックボーンに、文化を正しく理解し交差的に作品へ反映する。日本文化とアメリカ文化から受けるインスピレーションと、アフロ・ラティーノ(Afro-Latino) としてのFreddyの経験、奮闘や功績が彼の創り出すもの全てと共鳴している。