現代アート美術館「KAMU kanazawa」で森山大道作品を公開

Setchuが設立した現代アート美術館「KAMU kanazawa」に、4番目のスペース「KAMU L」が2020年12月12日(土)にオープンする。ここには、日本を代表する写真家、森山大道のインスタレーション作品「Lip Bar」が公開される。

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© Daido Moriyama and KAMU kanazasa

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© Daido Moriyama

森山大道は、2005 年に新宿で開催されたアートイベント「GAW 展Part5」で、壁に作品を掛けるという従来のスタイルではなく、小さなバーの内側をすべて唇の写真で覆い尽くすというインスタレーションを行った。この時の作品が原型となり、インスタレーション作品「Lip Bar」が誕生。薄暗い部屋の壁に森山の唇の写真が繰り返しプリントされ、森山大道が捉える社会の猥雑さや欲望を空間として体感できる。

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©Daido Moriyama Photo Foundation Courtesy of Akio Nagasawa Gallery

KAMU kanazawa ではLip Barを美術館開館時間帯の11:00~18:00(金、土曜は19:00 まで)は鑑賞の場として、20:00~24:00(月~土曜)にはバーとして運営する。森山大道のインスタレーションの中で酒を味わいながら、朝から夜まで金沢の街を舞台にアートを楽しむことができる。さらに今後KAMUではLip Barの展示と共に、定期的に森山大道の写真集にちなんだ作品の展示やワークショップの開催を行っていく予定。

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KAMU kanazawa 展示スペースマップ

森山大道プロフィール

1938 年大阪生まれ。写真家・岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て1964 年に独立。写真雑誌などで作品を発表し続け、1967 年「にっぽん劇場」で日本写真批評家協会新人賞受賞。1968~70 年には写真同人誌『プロヴォーク』に参加、ハイコントラストや粗粒子画面の作風は“アレ・ブレ・ボケ”と形容され、写真界に衝撃を与える。 ニューヨーク・メトロポリタン美術館やパリ・カルティエ現代美術財団で個展を開催するなど世界的評価も高く、2012 年にはニューヨークの国際写真センター(ICP)が主催する第28 回インフィニティ賞生涯功績部門を日本人として初受賞。2012 年、ウィリアム・クラインとの二人展「William Klein+Daido Moriyama」がロンドンのテート・モダンで開催され、2 人の競演は世界を席巻した。2016 年パリ・カルティエ現代美術財団にて2 度目の個展「DAIDO TOKYO」展を開催。2018 年フランス政府より芸術文化勲章「シュヴァリエ」が授与された。2019 年ハッセルブラッド財団国際写真賞受賞。

「KAMU L」概要

オープン2020 年12 月12 日
入館料1100 円、小学生以下無料
閉館日月曜(月曜が祝日の場合は営業)
住所石川県金沢市広坂1-1-52 KAMU kanazawa