森山大道「DAIDO MORIYAMA COLLECTION」
銀座 蔦屋書店(GINZA SIX 6F)では、現在、東京都写真美術館で大規模個展「森山大道の東京 ongoing 」を開催している写真家森山大道の写真展とコレクターズアイテムを集めたフェアを2020年6月25日(木)から店頭及びオンラインストアで公開する。
現在、東京都写真美術館で大規模個展「森山大道の東京 ongoing 」が開催されるなど、80歳を過ぎた現在も世界の第一線で活躍を続ける森山大道。都市の路上から街を撮り続け、「アレ・ブレ・ボケ」と形容されるハイコントラストでフィルムの粒子の粗い作風は、写真界のみならず、国内外のクリエイターやアーティストに衝撃を与え、ファンを魅了し続けている。
「写真は何らかのものに印刷されて社会に流通することで成立すると思っている」という自身の思いのもと、ジャンルを超えて幾度となくコラボレーションして生まれた作品は、オーディエンスへ常に鮮烈な印象を残した。本企画では、森山大道が作家として多くの実験を重ね、拡張された表現の中から生まれた平面作品を中心に、魅力を伝える。また、オンラインストアでは全てのアイテムを一挙公開する(多数の商品が直筆サイン入り)。
DAIDO MORIYAMA COLLECTION 第1部:写真・キャンバス作品・プリント付き特装本
1960年から80年代に撮影された代表作のゼラチンシルバープリントやキャンバス作品を展示販売する。写真作品と写真集がセットとなった、こだわりの装丁が美しい特装本も用意。
近年一層注目を集めるキャンバス作品の中から、「Lips! Lips! Lips!」のスモールエディションも初公開される。キャンバスにシルクスクリーンで刷られた唇は、一層艶やかな欲望の象徴である。
DAIDO MORIYAMA COLLECTION 第2部:シルクスクリーン作品
写真に先駆けてデザインや絵画に親しんだ森山大道は、1969年からシルクスクリーン技法を使用。触覚を刺激する印刷メディアであるシルクスクリーンを用いて生み出された作品群は、写真の領域と可能性を広げ、自身の特徴でもある粗い粒子のビジュアルインパクトが更に高まる。
DAIDO MORIYAMA COLLECTION 第2部:古書
数多くの名作を生み、世界中にファンを抱える森山大道の写真集。半世紀以上に渡り時代を捉えてきた中で制作された代表作のサイン入りを揃えた。
DAIDO MORIYAMA COLLECTION 第2部:ポスター
シルクスクリーンや写真製版法といった様々な技法を用いた紙のアートともいえる作品の数々を取扱う。過去の展覧会開催時に制作されたポスターも出品。
DAIDO MORIYAMA COLLECTION 第2部:スペシャルアイテム
展覧会やイベント時に制作されたネオン菅サインなど、一般流通していないアイテムを少数限定で取扱う。
森山大道 / Daido Moriyama
1938年大阪生まれ。写真家岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て1964年に独立。写真雑誌などで作品を発表し続け、1967年「にっぽん劇場」で日本写真批評家協会新人賞受賞。1968-70年には写真同人誌『プロヴォーク』に参加、ハイコントラストや粗粒子画面の作風は“アレ・ブレ・ボケ”と形容され、写真界に衝撃を与える。ニューヨーク・メトロポリタン美術館やパリ・カルティエ現代美術財団で個展を開催するなど世界的評価も高い。
2012年ニューヨークの国際写真センター(ICP)が主催する第28回インフィニティ賞生涯功績部門を日本人として初受賞。
2012年ウィリアム・クラインとの二人展「William Klein + Daido Moriyama」がロンドンのテート・モダンで開催。
2016年パリ・カルティエ現代美術財団にて2度目の個展「DAIDO TOKYO」展を開催。
2018年フランス政府より芸術文化勲章「シュヴァリエ」受賞。
2019年ハッセルブラッド財団国際写真賞受賞。