2025年の完成に向けて
アラブ首長国連邦の首都・アブダビのアブダビ文化観光局は、サディヤット文化地区とその文化施設が2025年の完成に向けて順調に進んでいることを発表した。サディヤット文化地区は、豊かな文化遺産を源とし、伝統を尊重しつつも平等な文化を推進するグローバルなプラットフォームとして、博物館・美術館での展示や文化遺産の多様な世界的文化景観の促進を具現化するものである。
完成時の施設の多様性はサディヤット文化地区を最もユニークな文化的プラットフォームの一つと位置付けるものとなる。既にアラブ地域初のユニバーサル美術館であるルーヴル・アブダビがあり、異なる文化の芸術作品を展示して人と人とのつながりの物語を伝えている。また、2017年のオープン以来、ルーヴル・アブダビは500万人の来館者を迎え、その息をのむような建築と革新的なナラティブで知られている。近くにはバークリー音楽院アブダビがあり、年間を通じて音楽、舞台芸術、教育プログラムを提供している。
さらに、マナラット・アル・サディヤットは創造的な芸術表現の中心地として機能し、アブダビ・アートとカルチャー・サミット・アブダビの2つの重要な取り組みの拠点となっている。サディヤット文化地区において、新たに開設される施設の現在の建設進捗率は76%で、アラブ首長国連邦の国立博物館であるザイード国立博物館は故シェイク・ザイード・ビン・スルタン・アル・ナヒヤンに敬意を表し、アブダビの豊かな歴史と文化への深い理解を促進している。また、チームラボ・フェノメナ・アブダビは訪れるすべての人の好奇心、イマジネーション、創造力を刺激する空間となる。
アブダビ自然史博物館には宇宙と地球の138億年の歴史とその物語を巡る旅に導く研究教育機関が併設される予定で、グッゲンハイム・アブダビは1960年代から現在までの芸術作品と現代における最も重要な芸術的業績を称える美術館となる。サディヤット文化地区は文化的課題を定義し、考古学的発掘や発見を通じてアラブ首長国連邦の歴史を世界に公開した故シェイク・ザイードの遺志に敬意を表している。
この遺志は1971年にオープンしたアラブ首長国連邦初の博物館であるアル・アイン博物館の設立から始まり、続いて1981年には文化財団が設立された。シェイク・ザイードの遺志は故ハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン・アラブ首長国連邦大統領殿下の指導の下で発展し続け、今日、アラブ首長国連邦大統領であるムハンマド・ビン・ザーイド・ビン・スルターン・アール・ナヒヤーン殿下とアブダビ皇太子のハーリド・ビン・ムハンマド・ビン・ザーイド殿下がその遺志を引き継いでいる。
アブダビ文化観光局
アブダビ文化観光局はアブダビの文化、観光、クリエイティブ分野の持続可能な成長を促進し、経済の発展を促すとともに、グローバルな目標の達成に貢献している。革新的なソリューションを提供し、最高のツール、政策やシステムを用いて文化・観光業界の支援をしている。
サディヤット文化地区
サディヤット文化地区は博物館、教育、文化施設を通じ、多様な文化を集め、知識と理解を促進する世界有数のグローバルな目的地の一つ。博物館は自然史、文化遺産、現代における創造的な表現を網羅しており、アラブ首長国連邦、世界、そして何千年にもわたって創造性と革新を育んできた物語を伝える場所である。