光と影が交錯する超絶技巧の新作の展示

クリス・ベレンス個展「素晴らしき地下世界」がメグミオギタギャラリーで2024年4月5日(金)から4月27日(土)まで開催中。日本では7年半ぶりの個展。ベレンスは1999年にオランダ・スヘルトーヘンボスのアカデミー・オブ・アート&デザインでイラストレーションを修了。2005年にJaski Gallery(アムステルダム)にて開催された初の大規模な個展で好評を得、その後メグミオギタギャラリー(2013年、2016年)、ニューヨーク、ロサンゼルス、シアトル、シンガポールなど、世界各地で展覧会を開催してきた。

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ベレンスは、小さな紙片に細筆やインクで細部を描き、さらに別の紙を貼りつなげて描くという、腱鞘炎に悩まされるほどの作業を繰り返しながら、作品の全体を緻密に構成する。想像上の景色をありありと表出させる手描きの技術、ピントのずれやレンズの歪み効果により、郷愁を感じさせるような独自の表現、それらを支える高い集中力に加え、近年ではデジタル画像制作も自身の技法の一部として用いている。レンブラントやフェルメールの影響もうかがわせるベレンスの肖像画は、時空を超えて光と影が交錯する、幽玄な異生物の世界のよう。一方で、日本の伝統文化に見られる精霊信仰や幻想性を、インスピレーションの1つとして挙げている。

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本展では、パネルにミクストメディアで描かれた新作32点を展示。一筆ごとに、まるで細胞分裂を繰り返して成長していくようなベレンスの作品は、作家の内的世界と現実をつなぐ生命体として鑑賞者に語りかける。

クリス・ベレンス個展「素晴らしき地下世界」開催概要

会期2024年4月5日(金)~4月27日(土)
時間12:00~18:00
休廊日日曜・月曜 休廊
会場メグミオギタギャラリー
URLhttps://tinyurl.com/4xbbs379