ウクライナ人現代美術作家ヴィクトリア・ソロチンスキーによるチャリティ美術展を開催

アートエイド実行委員会が主催する、ウクライナの現代美術作家ヴィクトリア・ソロチンスキーのチャリティ展「⽣命(いのち)を夢⾒て:ウクライナと共に」が、2022年5月12日(木)から29日(日)までギャラリーTOMにて開催される。

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「Lands of No-Return」 (帰らざる国)

本展では、ソロチンスキーの故郷、ウクライナのキエフ周辺に位置する限界集落に住み続ける人たちを、2009年から撮影し続けている写真シリーズ「Lands of No-Return(帰らざる国)」を中心に、ウクライナでの幼少期をテーマとした作品「The Space Between(あいだの空間)」と「Far & Familiar(遠くて近いもの)」、さらに私たちの未来を思い描く新作インスタレーションを発表する予定。

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「The Space Between」 (あいだの空間)

本プロジェクトの趣旨と目的

アートボランティア組織の「ART-AID」が主催するプロジェクト「ART-AID: Japan Project for Ukraine」は、

  1. 展覧会の入場料
  2. 作品販売以外のクラウドファンディング特典
  3. 展示作品のクラウドファンディング上での販売

を通じて、ウクライナ支援の寄付金を募るチャリティーアートプロジェクトである。この企画に賛同したアーティスト・ギャラリー・業者・来場者からの協力を得て集めた資金を、日本ユニセフ協会の「ウクライナ緊急募金」に寄付する。作品販売は50%を寄付、30%をアーティストの⽀払い、残り 20%を展⽰のオペ レーションに使⽤する。また、アートエイド実行委員会メンバーは、全員、無償で本プロジェクトに関わっている。

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「Far & Familiar」 (遠くて近いもの)

アーティストの来日イベントを開催

ヴィクトリア・ソロチンスキーは、以下のスケジュールで在廊を予定している。

  • 5⽉5⽇  (木)来⽇予定。COVID隔離期間を経て、新作インスタレーションを作成
  • 5⽉12⽇(⽊)展⽰初⽇に、アーティストによる簡単なスピーチとパフォーマンスを開催予定
  • 5月13日(金)16:30 - 17:30 に昭和女子大学にてレクチャーを開催予定
  • 5⽉14⽇(⼟)16:00 - 18:00 にアーティストが在廊予定(必要に応じて在廊時間の変更も可能)
  • 5月15⽇(⽇)15:00 - 18:00 にギャラリーTOMにてポートフォリオレビューを開催予定
  • 5⽉16⽇(⽉)10:40 - 12:30 に宝仙学園中学校・⾼等学校にて講義予定
  • 5⽉20⽇(⾦)⽇本を出発予定

ヴィクトリア・ソロチンスキー プロフィール

ヴィクトリア・ソロチンスキーは、1979年ウクライナのマリウーポリ⽣まれ、ベルリン在住のアーティスト/写真家。1990年に家族と共にソ連を離れる。多⽂化的背景を持ち、国際的に⾼い評価を受けており、現在はドイツのベルリンを拠点に活動している。2008年にニューヨーク⼤学で美術修⼠号を取得して以来、ヨーロッパ、北南 ⽶、アジアの23カ国で75以上の展覧会を開催。作品は 2013年にはドイツ、ペペロニブックスより出版した作品集「Anna & Eve」をはじめ、85以上の国際的なメディアに取り上げられている。

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ヴィクトリア・ソロチンスキー

また、 アーノルド・ニューマン・プライズ、ライカ・オスカー・バルナックアワード、ルーシー・アワードなど、 45以上のコンペやフェローシップ、アワードにて受賞及びファイナリストとなる。さらには、国際展のキュレーション、世界中の様々な機関でのレクチャー、ワークショップ、講演、そしてプライベートコーチング/コンサルティングも⾏う。また、リクエストに応じて、限定されたプライベートな家族の肖像画を提供している。

「生命を夢見て:ウクライナと共に(Dreaming of Life: With Ukraine)」展概要

会期2022年5月12日(木)〜5月29日(日)
会場ギャラリーTOM
入場料入場料を寄付金として募り、その全額を寄付