京都伝統工芸とクリエイターのコラボレーションにより生まれたプロダクトの展示会開催
若林佛具製作所は、京都の伝統工芸「京仏壇・京仏具」の技術から生まれた作品を紹介する「Re:DISCOVER(リ・ディスカバー)」の第一弾となる「INHERENT:PATTERN BY 秋山かおり」を京都本店1階にて、2021年2月5日(金)から3月7日(日)の期間に開催する。
同社では「工芸の技術を育て、高め、次の世代へ継承する」という考え方の元、職人技術の他のジャンルへの応用に取り組んでいる。「工芸の総合芸術」とも言われる京仏壇・京仏具は、木工・漆工・金工など幅広い職種で成り立つことから、様々な製品を作ることが可能。この特性を生かして、近年クリエーターや日本各地の工芸産地の協働に積極的に取り組んできた。
このような取組みから生まれたプロダクトを紹介する機会を設けるため、「Re:DISCOVER」を不定期で開催することを決定。その第一弾としてプロダクトデザイナー・秋山かおりが展開する「INHERENT : PATTERN ( インヒレント:パターン)」を紹介する展示会を開催する。同社が製作を担当した新作のURUSHIコレクションを関西エリアで初お披露目する。色や素材の持つ力を効果的に活用するクリエイションを生み出す秋山かおりの手掛ける「INHERENT:PATTERN」は、「木は生きている素材」というメッセージを表現したプロダクトブランド。同氏が、2020 年に京都の職人工房を訪れた際に、漆が年月の経過とともにゆるやかに硬化が進む「生きている素材」という木との共通点を再認識したことから着目。コンテンポラリージュエリーライン[DD:WW] の金属パーツの代わりに漆を使用することで、強度を保ちながらもジュエリーに求められる軽やかさを実現した。
秋山かおり プロフィール
プロダクトデザイナー。色や素材の持つ力を効果的に活用するクリエイションを生み出すデザイン事務所STUDIO BY COLORを主宰。2002年千葉大学工学部デザイン工学科を卒業後、イトーキでの経験を通しStudioSamiraBoon(オランダ)を経て現在に至る。German Design Award( ドイツ)、DESIGN PLUS( ドイツ)、DFA アジアデザイン賞(香港)、DIA Top100(中国 杭州)、グッドデザイン賞(日本)受賞、LEXUS NEW TAKUMI PJ2016 選定他、ミラノサローネ(イタリア)やアンビエンテ(ドイツ)など国内外の展示会に出展。2018 年から香港PMQにて、素材を切り口に日本のクリエイティビティを発信するデザイン展「MATERIAL IN TIME」の企画・ディレクションを務める。千葉大学工学部デザイン工学科、法政大学デザイン工学部システムデザイン学科にて非常勤講師。
「Re:DISCOVER vol.1 INHERENT:PATTERN BY 秋山かおり」開催概要
会期 | 2021年2月5日(金)~3月7日(日) |
会場 | 若林佛具製作所 京都本店1 階 京都市下京区七条通新町東入 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
ウェブサイト | https://www.wakabayashi.co.jp/ |