新たに3組の参加も決定

岡山芸術交流実行委員会は、岡山市の中心部、岡山城・岡山後楽園周辺エリアにて、2022年9月30日から11月27日まで開催する「岡山芸術交流2022 Do we dream under the same sky」について、新たに3組の作家を加え最終の参加作家を28組(13カ国)で決定するとともに、作品展示計画の概要を固めた。adf-web-magazine-okayama-art-exchange-4

今回新たに参加決定したのは、地元の老舗ライブハウス「PEPPERLAND」、ファッションブランド「OVERCOAT」、備前焼の伊勢﨑州らのグループの3組。これにより、全参加作家はアーティスティックディレクター、リクリット・ティラヴァーニャが選定した22組のアーティストを軸に、有機的な展覧会を目指して加えたイベント2組、グループ2組、パフォーマンス1組の全28組となった。作品は今回新たに会場となる岡山天満屋、岡山後楽園を含み、岡山城を中心とした徒歩圏にある10会場に60点超を展示する。

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Photo by Live House PEPPERLAND

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岡山県天神山文化プラザに、22組のアーティストの作品を展示するインデックス展示をはじめ、リニューアル工事中の岡山城に、池田亮司による「人間と宇宙の融合」をコンセプトとした映像を、巨大なLEDスクリーンで展開するなど、街歩きしながらアートを楽しめる構成となっている。メイン会場である旧内山下小学校は、校庭を無料ゾーンとするとともに、教室や体育館等で参加性のある展示展開を行い、本展の中心となるコミュニティゾーンと位置づけ、校庭では本展として初めてクラウドファンディングを活用したリクリット・ティラヴァーニャの芝生のアート作品を展開。また体育館には金沢21世紀美術館のコレクションとしても知られる曽根裕のユニークな滑り台の彫刻作品「アミューズメント・ロマーナ」と、大理石のステージで実際に演奏もできるリクリット・ティラヴァーニャの「Untitled 2017 (Oil Drum Stage)」という参加型の作品を設置。日本初公開となる「Untitled 2017 (Oil Drum Stage)」は、曽根裕、大和田俊らが本展のために結成したUntitled band(Shun Owada and friends)や、写真家であり音楽評論家でもある能勢伊勢雄氏が主宰するライブハウス「PEPPERLAND」のコーディネートにより、会期中、140組を超えるバンド等が連日多様なパフォーマンスを展開する。

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Rirkrit Tiravanija, Untitled 2017 (Oil Drum Stage) / Tommy Simoens, Antwerp / Jonas Lampens

併行して今回は、これまで以上に地元や子どもたちにアートに触れて欲しいとの思いから、パブリックプログラムにも注力。開幕日の午後に約10名のアーティストが登壇する「アーティストトーク」を実施するのをはじめ、小学生がナビゲーターを務める「子どもナビと楽しむアートツアー」や、学生グループが研修を受け本展を独自取材して作成する壁新聞を商店街に掲示する「ジャーナルプロジェクト」など、多彩なプログラムを展開する。