「生活」と「制作」を結ぶ新しい方法をめざして
6okken(ロッケン)が創作前夜にフォーカスした芸術祭「ダイロッカン」を山梨県河口湖で2024年3月1日(金)から3月31日(日)まで開催する。6okkenは山梨県河口湖にある6つの家を拠点に生活・表現活動・施設運営が一体となった集合体で、「制作の過程や前段階を作る場所」というコンセプトのもとにアーティスト・ラン・レジデンスを運営。芸術祭「ダイロッカン」は当施設および森と湖の楽園の2会場を拠点に「Program-01.観察する」「Program-02.生活する」「Program-03.共有する」の3つのプログラムから構成されている。会期終盤の「Program-03.共有する」は集大成として3月30日および31日に実施され、この部分のみ一般公開となる。
6okkenは2022年に活動を開始、これまで約1000名を超えるアーティスト・クリエイターが6okkenで時を過ごし合宿や滞在制作、イベントを通じて「作品や制作の手前」を共有してきた。 芸術祭「ダイロッカン」では1カ月に渡る各プログラムを通じ、制作に進む一歩手前の内省を共有することによって「自分だけが信じている感覚」を発見、そして「生活と制作を結ぶあたらしい方法」を持ち帰ることを目指している。
内容
Program-01.観察する
「やまなしメディア芸術アワード」の関係者や、研究者を招聘し、「省略」の技法――何を言わないことにするのか/鑑賞者をどう信頼するのか――について、考えを持ち寄り、議論する。内容は後日テキストで公開予定。第3週目の3月16日、17日には、人類学者の藤田周、デリダ研究者の森脇透青を招聘し、前半に行われた議論を出発点に、各実践同士の学際的な接続を目指す。
Program-02.生活する
国内外から集まった18名のアーティストが3つのグループに分かれ、14日間の滞在制作を実施。コラボレーションを重ねながら、自らの表現行為を取り巻く環境(生活、家族、経済活動)についても検討と実践を重ねていく。
Program-03.共有する
3月30日と31日の2日間、森と湖の楽園ですべてのプロセスを追体験する展示+パフォーマンス型フェスティバルを開催。参加アーティストが棟ごとに取り組んだ実践を、パフォーマンスやワークショップとして公開。3月31日には「Friday Night Plans」によるライブセットを予定。
参加アーティスト一覧
安齋励應 / Astrid Braide Eriksson / Adam Gustafsson / 今宿未悠 / 大上巧真 / 太田遥月 / 加藤昌美 / Gabi Schillig / 川島大輔 / 後藤宙 / 小宮りさ麻吏奈 / ソー・ソウエン / 豊島彩花 / 中尾一平 / 二藤建人 / 花形槙 / 三好彼流 / Hyejeong Yun
6okkenメンバー
太田宗宏(インストーラー) / 大利光輝(アートディレクター) / 木下真紀(制作) / 駒井恵太(プロデューサー) / 今野誠二郎(筒) / 高橋諒 ( 建築設計 / 空間デザイン ) / napo(あつまりの設計) / 西山萌(編集者/粘菌) / 平井志直(写真家) / 細川紗良(編集者) / 山口みいな(アーティスト) / 山口遼(庭師) / yukihori/堀裕貴(写真家/プロデューサー) / waxogawa/小川楽生(キュレーター/研究者)
6okken芸術祭「ダイロッカン」開催概要
会期 | 2024年3月1日(金)~3月31日(日)※一般公開は3月30日~31日 |
会場 | 6okken:山梨県南都留郡富士河口湖町大石1073 森と湖の楽園:山梨県南都留郡富士河口湖町小立5606 |
チケット | https://tinyurl.com/bdddnxs6 |
主催 | 一般社団法人 6okken(ロッケン) |
URL | https://6okken-org.studio.site/4 |