イタリア文化の普及と交流を目指すイタリアン・デザイン・デー2022

"GRANDI AMICI DELL’ ITALIA”(イタリアの偉大な友達)はイタリアで身につけたこと、体験したこと、ひらめいたことが交差し相互作用する場所であり、各界で活躍する偉大なマエストロたちがイタリアとの個人的な関係を語る新しいビデオトークシリーズイタリア文化会館-大阪は、イタリア外務・国際協力省の海外出先機関として、日本におけるイタリア文化の普及と日伊友好・交流の促進を主な目的として活動している。

その活動の一環として、イタリア人アーティストを招聘し、演奏会・展覧会・映画上映会・演劇公演など様々な文化催事を開催しています。今回は「家に住むということは、便利さだけでなく魂の問題でもあります。家は心の住処で、心は神様のいるところだからです。」と語る現代日本建築界最大の巨匠、安藤忠雄。

またイタリア人と兄弟のように親密で堅固な関係を築き、世界的に有名なプロダクト・デザイナーの喜多俊之が登場する。

安藤忠雄

現代日本建築界最大の巨匠。1941年大阪生まれ。少年期に抱いた関心から建築を始め、1969年に安藤忠雄建築研究所設立。それ以来世界中にある数多くの代表作の中にそして、シンプルな形と禅の厳かな雰囲気や空間を感じさせるセメントの外観の中に、紛れもない足跡を残している。安藤忠雄が獲得したアワードやタイトルは枚挙に遑がない。その中には日本建築学会アワード(1979年)、日本芸術院アワード(1993年)、プリツカーアワード(1995年)、国際建築家連合(UIA) ゴールドメダル(2005年)、ジョン・F・ケネディーセンター芸術金アワード(2010年)、後藤新平アワード(2010年)、文化勲章(2010年)、イサム・ノグチアワード(2016年)、フランス芸術文化勲章コマンドゥール(2013年)、イタリア共和国功労勲章グランデ・ウフィチャ―レ章(2015年)、レジオン・ドヌール勲章(2021年)も含まれる。展覧会では特に1991年ニューヨーク近代美術館と1993年パリのポンピドー・センターでの個展が記憶に残る。イタリアではベネトングループのリサーチセンター「ファブリカ」(トレヴィーゾ県ヴィッロルバ)、フランソワ・ピノー財団の現代美術館「プンタ・デッラ・ドガーナ」(ヴェネツィア)、「AB-house/見えない家」(ポンツァーノ・ヴェーネト)を手掛けた。ジョルジョ・アルマーニのためにアルマーニのオフィスと「テアトロ・アルマーニ」を設計(ミラノ)。同じくミラノで、デュベティカの旗艦店・ショールームも手掛ける。2021年、イタリアの有名な建築・デザイン雑誌「ドムス」のゲスト編集長を務めた。

喜多俊之

1942年大阪生まれ。1967年に大阪でデザイン事務所を開く。世界的に有名で多方面で活躍する最も優れた日本人プロダクト・デザイナーの一人。大手企業グループと長年に渡りコラボレーションしている。1969年より早くもイタリアとのコラボレーションを開始。大阪芸術大学教授。
ヨーロッパや日本向けの家具や有名な液晶テレビ「AQUOS」をはじめとする家電、ロボット、家庭日用品に至るまで数多くの製品のデザインを手掛ける。作品の多くがニューヨーク近代美術館、パリのポンピドーセンターなど世界中のミュージアムにコレクションされている。また2009年に大阪で始まったインテリアデザインと素敵な暮らしをテーマにした国際見本市「LIVING & DESIGN」主宰。2011年、イタリアの「ADI黄金コンパスアワード(国際功労賞)」を受賞。2017年には「イタリア共和国功労勲章コンメンダトーレ」叙勲。

イタリア文化会館大阪について

イタリア外務・国際協力省の海外出先機関として日本におけるイタリア文化の普及と日伊友好・交流の促進を主な目的として活動している。 その活動の一環としてイタリア人アーティストを招聘し、演奏会・展覧会・映画上映会・演劇公演など様々な文化催事を開催している。