600を超えるプロジェクトによる世界各地の希望に満ちた建築の未来

世界最大規模のオンラインプラットフォームArchitizerが主催する建築アワード「Ａ+アワード」が、2024年度の受賞者ショートリストを発表しました。2024年のプログラムでは再利用やリノベーションのプロジェクトにフォーカスし、建築環境の未来を無数の方法で再構築している建築家やデザイナーにスポットライトを当てました。80カ国以上から5,000を超えるエントリーがあり、審査員により126のカテゴリーごとにファイナリストが選出され、最終選考に残った628のプロジェクトは、形態、機能、社会的・環境的影響など、評価基準全体にわたって審査員に感銘を与えました。NPO青山デザインフォーラム（ADF）は、今年度もArchitizerのメディアパートナーとして「A＋アワード」をサポートしています。

Lakeside Teahouse by Domain Architects (Finalist, Architecture + Adaptive Reuse)
Photo credit: c/o Domain Architects

Kwaeε by Adjaye Associates (Finalist, Pavilions)
Photo credit: Michelle Äärlaht

MPavilion 10 (Naomi Milgrom Foundation) by Tadao Ando (Finalist, Pavilions)
Photo credit: Rory Gardiner

最終選考に残ったプロジェクトには、再利用、再考、再製造という明確で興味深い傾向が見て取れる。CO2排出量を削減するためには、このようなアプローチがこれまで以上に重要であり、今年、そのような方向に向かっている多くのプロジェクトを見ることができて感激している。

モニカ・フォン・シュマレンゼー（White Arkitekter CEO、A＋アワード審査員）

2024年度ファイナリスト

• 安藤忠雄によるMPavilion 10（ナオミ・ミルグロム財団）（オーストラリア、メルボルン）
• Stefano Boeri ArchitettによるTrudo Vertical Forest（オランダ、アイントホーフェン）
• Neri&Hu Design and Research OfficeによるQujang Museum of Fine Arts Extension （中国、西安）
• CEBRAによるSkamlingsbanken Visitor Centre（デンマーク、コリング）
• KOOP ArchitectsによるSeddülbahir Fortress（トルコ、ゲリボル）
• Fortuny-Alventosa Morell Arquitectesによる54 Social Housing （スペイン、マヨルカ島）
• Michael Green ArchitectureによるGoogle MT1 by MGA（アメリカ、サニーベール）
• Bio-architecture FormosanaによるTaisugar Circular Village（台湾、台南）
• Skidmore, Owings & MerrillによるKempegowda International Airport - Terminal 2（インド、ベンガルール）
• Atelje Ostan PavlinによるInterpretation Centre of Biodiversity（スロヴェニア、リュブリャナ）
• Studio Gang ArchitectsによるAmerican Museum of Natural History Richard Gilder Center（アメリカ、ニューヨーク）

全カテゴリーとファイナリストのリストはこちらから閲覧できます。

Madrone Ridge by Field Architecture (Finalist, Large Private House)
Photo credit: Joe Fletcher

West Lynn Residence by A Parallel Architecture (Finalist, Residential Renovations & Additions)
Photo credit: Casey Dunn

Interpretation Centre of Biodiversity in Ljublana Marsh by Atelje Ostan Pavlin (Finalist, Sustainable Cultural Building)
Photo credit: Virginia Vrecl

最終選考に残ったプロジェクトを選んだのは、ワンディレ・ムティヤネ（Ubuntu Design Group）、ケイト・ワグナー（建築評論家）、エンリケ・ノルテン（TEN Arquitectos）など、デザイン業界で最も著名な実務家や思想家たちが含まれ、A+アワードの名誉ある250人以上の審査員アカデミーの他のメンバーには、アート、テクノロジー、ファッション、メディア、ビジネス、不動産の各分野の著名人が名を連ねています。審査員リストはこちらから閲覧できます。 

HOSO by OODA (Finalist, Mid Rise Mulit-Unit Housing)
Photo credit: Fernando Guerra | FG + SG

54 Social Housing - Mallorca by Fortuny-Alventosa Morell Arquitectes (Finalist, Sustainable Multi-Unit Housing)
Photo credit: José Hevia

Jiaxing Train Station by MAD Architects (Finalist, Sustainable Transportation Project)
Photo credit: Aogvision

A+アワードでは、最終選考に残ったプロジェクトは一般の投票者によっても審査されます。建築を 「エコーチェンバー（反響の部屋）」から脱却させることを目的に、設計を学ぶ学生、愛好家、建築物居住者、そして一般の人々にお気に入りの作品への投票を呼びかけており、2023年には40万を超える投票が行われました。この後6月初旬にArchitizerより2024年のA+アワード受賞者が発表され、秋には受賞者を祝うライブが開催される予定です。受賞者はArchitizer上でも紹介されます。

Google by MGA | Michael Green Architecture (Finalist, Best Large Firm)
Photo credit: Ema Peter

Shenzhen Reef Library by Wildurban Architects (Finalist, Libraries)
Photo credit: c/o Wildurban

Changlong Wanbo - Park Lane Complex by CR LAND Guangzhou (Finalist, Architecture +Color)
Photo credit: c/o CR LAND Guangzhou

主な日程

• 募集開始 2023年10月9日
• ファイナリスト発表 2024年4月29日
• 受賞者発表 2024年6月3日

Architizer（アーキタイザー）

ニューヨークを拠点とし、2009年より世界中の建築、インテリア、家具、プロダクトなどの優れた作品やプロジェクトを紹介する世界最大規模のオンラインプラットフォーム。刺激的なコンテンツや建築プロダクトマーケットに関する情報、アワードプログラム、膨大なオンラインリサーチデータなどを通して、建築家の活動をサポートしモチベーションを与えることをミッションとしています。より良い建物を創り、より良い街、より良い世界を実現すべく活動する建築家に必要なツールを提供しています。