アールデコとミッドセンチュリーのテイストが散りばめられたタウンハウス

バーカー・アソシエイツ建築事務所が改修と増築の担当をした、この木造タウンハウスのクライアントは、アールデコとミッドセンチュリーのテイスト、そして再生素材を用いた光に満ちた家を望んでいた。その要望に応えるため、窓、コーニス、玄関の張り出しを一新し、ウエスタンレッドシダーで完全に覆い直すことを選択した。

Photo credit: Francis Dzikowski/OTTO

ターコイズブルーのドアからガーデンに入ると、アーネスト・ヘミングウェイがフロリダ州キーウェストの自宅で使用していたアールデコのパターンが再現された黄色と黒のセメントタイルが敷き詰められた前庭がある。また、家の正面に位置するダイニングルームは、ベンジャミンムーアのレインフォレスト・フォリッジで塗装され、オリジナルの大理石のマントルや、ホワイトオークのペンダント、マスタード色のウールで張られたチェアのゴールド塗装の要素をドラマチックに引き立たせている。オリジナル部分の天井面には、むき出しの梁が質感を与え、ホワイトオークのフローリングが全体に敷かれている。

Photo credit: Francis Dzikowski/OTTO

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キッチンのバックスプラッシュは元来からの鉄とクレタイルテラコッタで、クライアントの硬玉ガラスコレクションと白いマカウバ石のカウンターに暗い箔を与えている。パウダールームには別のプロジェクトで再生されたターコイズブルーの磁器シンクを設置し、壁はコール＆サンのノーチラス号の壁紙とテラコッタ色のセメントタイルで覆われている。リビングルームは壁一面がガラス張りで、ベンジャミンムーア社の「ビューティフル イン マイ アイズ」というほのかに赤みがかった色で塗装され、裏庭を眺めることができる。ローレンス・シソンによる風景画がミッドセンチュリーモダンの家具の上に飾られており、その中にはコーヒーテーブルとして機能するオーク材のスラットベンチも含まれている。

Photo credit: Francis Dzikowski/OTTO

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2階はプライマリースイートとして使用され、ベッドルームではベンジャミンムーアのノースシーで塗られた壁が鮮やかなヘッドボードとして使用されている。バスルームには2色のゼリゲタイルとホワイトマカウバの石材が使用され、天窓から差し込む光は最上階のバスタブまで届いている。

Photo credit: Francis Dzikowski/OTTO

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最上階の吹き抜けの子供部屋には家の形をした天蓋付きのベッドが置かれ、バスルームのポファムのセメントタイルの壁には太陽のような模様が描かれた天窓のシャフトから光を取り込んでいる。床にはテラコッタ色のタイルが並び、ホールから続くテラスは赤い壁とシダーのフェンスで明るく演出されている。

Photo credit: Francis Dzikowski/OTTO

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バーカー・アソシエイツ・アーキテクツ・オフィスについて

2006年にアレクサンドラ・バーカー（FAIA）が設立したバーカー・アソシエイツ・アーキテクツ・オフィス（BAAO）は、WBE認定企業として、ニューヨークを中心に地域・国際的にタウンハウス、住宅開発、個人住宅、インテリア、教育、小売プロジェクト、投機的プロジェクトなどの建築からインテリア、ランドスケープに至る様々なタイプのプロジェクトを行う。受賞歴のあるこの建築事務所は住宅、インテリア、文化、商業プロジェクトを通じて、ダイナミックで多面的な世界に独創的で知的なデザインを提供している。また、建築の未来に目を向け、より広範なコミュニティにデザインを提供するスペキュラティブな活動やコミュニティへの働きかけも行っている。