『一度は行きたい幻想建築』
2017年の「ミュシャ展」(国立新美術館)は約65万人、2019年の「クリムト展」(東京都美術館)は約58万人もの来場者を集め、近年若い女性を中心に人気を集めるアール・ヌーヴォー。19世紀末から20世紀初頭というごくわずかな期間に世界を席巻し、そして衰退したアール・ヌーヴォー建築は、生き生きとした動植物の彫刻、鮮やかなフレスコ画、そして金銀、ガラスの美しい装飾に満ちた、華やかな建物。
『一度は行きたい幻想建築』ではそのアバンギャルドで幻想的な建築の全貌を589点の写真で紹介。36カ国約400の建造物を踏破した建築士小谷匡宏が一軒一軒、解説。日本のガウディと称される梵寿綱が設計した東京と埼玉に建つ建築紹介と解説も収められている。
著者 小谷匡宏 (おだに・ただひろ) プロフィール
一級建築士。1945年高知県生まれ。芝浦工業大学建築学科卒業。株式会社小谷設計取締役会長。第1回、第7回高知市都市美デザイン賞受賞(針木東グリーンハイツ)(帯屋町一番街アーケード)、通商産業省グッドデザイン賞を隈研吾と共同受賞(雲の上のホテル・レストラン)。 アール・ヌーヴォー建築巡りがライフワークで、数々の文献を渉猟し、世界90カ国を駆け巡り、1000点以上の写真に麗しき姿態を収めている。 著書に『アールヌーヴォーの残照―世紀末建築・人と作品―』(三省堂書店)、『ハプスブルク帝国のアールヌーヴォー建築』(リーブル出版社)がある。
巻末寄稿・ 梵寿綱 (ぼん・じゅこう)
建築家。1934年、東京生まれ。63年にREMINGTON-RAND LIBRARY BEAUREUX社(アメリカ)勤務、65年アメリカとメキシコ周遊を経て帰国、74年に梵寿綱を名乗り、梵寿綱とその仲間たちを結成。職人技術の復興を意図し、また暮らしと芸術を融合することで心に響く建築を創造しようとするアート・コンプレックス運動を開始。主な建築に「阿維智」「和世陀」「無量寿舞」「舞都和亜」など。
『一度は行きたい幻想建築』概要
タイトル | 一度は行きたい幻想建築 |
著者 | 小谷匡宏 |
文庫 | 272ページ |
出版社 | 大和書房 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4479308156 |
発売日 | 2020/4/11 |
価格 | 935円(税込) |