インダストリアルな空間からの脱却

EL EQUIPO CREATIVOが、オランダ・アムステルダムのセルバ・レストランのインテリアデザインを完成させた。本レストランはNhowホテルの24階に位置し、トロピカルなひねりを加えたラテンアメリカ料理をしている。有機的なフォルム、自然素材、鮮やかな色彩を融合させたデザインが緑豊かでエキゾチックな空間を演出している。また、同じフロアを共有しつつも別のスペースにあるソノラ・カクテル・バーでは、大胆なトロピカル・カクテルを楽しめる。

Photo credit: Adrià Goula

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元々は、オランダの建築家レム・コールハースが率いる建築チームOMAが設計した床から天井までガラス張りの印象的なファサードに囲まれた、冷たくインダストリアルな雰囲気だった。高速道路や新しい建築物で埋め尽くされたアムステルダム郊外の壮大な眺望が自慢で、街の眺めが売りのレストラン。リニューアルデザインするにあたり、この空間を都市の硬質さと対照的な、温かみのあるジャングルのような環境に変えることが命題とされた。

Photo credit: Selva Restaurant

Photo credit: Selva Restaurant

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森のようなデザインを提案

オーガニックな雰囲気の床材と豊富な植栽で構成された緑を背景に、ベンチや仕切りとなる流れるようなフォルムの質感のある木製エレメントを採用。これらの要素は森のような雰囲気を醸し出し、温かみを加え、空間を和らげる魅力的な小道を作り出している。

Photo credit: Selva Restaurant

Photo credit: Adrià Goula

Photo credit: Adrià Goula

植物が生い茂る生き生きとした天井の下に入ると、熱帯の川をイメージした吊り下げ式の反射エレメントがゲストを迎え、きらめくガラスランプと生い茂る植物に囲まれる。金属、ガラス、セラミックの反射仕上げが熱帯雨林の雰囲気を高め、建物のガラスファサードがそれを引き立てる。

Photo credit: Adrià Goula

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トロピカルフルーツや鳥をイメージした鮮やかな色彩は、家具やラテンアメリカの織物を思わせるカラフルなタイルで覆われたバーの前面を通して、エネルギーを添える。バーはスペース全体に広がり、活気ある活動、ドリンクエリア、オープンキッチンで部屋に活気を与える。床から天井まで広がるガラスのファサードの一部は、籐、ロープ、木のパネルで覆われ、木の葉のように日光を遮り、居心地の良い影を作り出す。

Photo credit: Adrià Goula

Photo credit: Adrià Goula

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セルバ・レストランではあたかも天空のオアシスのように、アムステルダムの素晴らしい景色を眺めながら、緑豊かで活気ある環境に浸ることができる。

EL EQUIPO CREATIVO

建築家のオリバー・フランツ・シュミット、ナタリ・カナス・デル・ポゾ、ルーカス・エチェベステ・レイシーによって2011年に設立。バルセロナを拠点とするインテリア建築・デザインスタジオで、ホスピタリティ、ガストロノミー、ブランドスペースのデザインを専門とする。同社の哲学は、空間デザインは説得力のあるストーリーを語り、人々をインスパイアするものでなければならないという信念を中心に据えており、常に確かな概念的アプローチに根ざしている。